＜新コロナ真理教の人々53＞【統計と見識ある医者の言葉で恐怖感情を制御する】

＜新コロナ真理教の人々53＞byカイジロウ

【統計と見識ある医者の言葉で恐怖感情を制御する】

　私は飛行機が苦手で離陸前に「脱出の際は〜」のアナウンスに「勘弁してくれ」と思うクチですが、その時は「飛行機は統計的に最も安全な乗り物だ」と言い聞かせるようにしています。確かに世界で毎日これだけ大量輸送している現状を冷静に考えると、最も安全な乗り物というのも、論理的理解として心の拠り所になります。

　コロナ騒動が始まった当初、私はすぐに日本の死者数を調べ始めました。2019年の死亡数は約140万人で統計上のインフルエンザ死は3千人くらいですが、肺炎等への死因の付替えで実際は1万人くらいと推計されていました※①。つまり日本人1億2千万人の100人に1人が毎年亡くなり、そのうちの更に100人に1人、全人口の1万人に1人くらいがインフルで毎年亡くなることは既に統計的事実でした。しかも子供が次々に死ぬならともかく、コロナは高齢者など健康弱者に限って亡くなることも初期から明らかでした。

　2020年4月には42万人死ぬという試算が発表されて世間は震え上がりましたが※②、仮に1万歩譲って42万人死ぬことが事実だとしても、若者が死なない以上は死者の純増ではなく、それは死ぬべき高齢者の死因の付替えの筈です。更に1億歩譲って42万人死亡が純増だとしても、年間死者140万人の30%の増加に過ぎません。藤川さん指摘の通り喪中ハガキが年に3枚ならば1枚増える程度でしかなく※③、少なくとも死亡については64歳以下の生産年齢人口に属する我々には最初から無関係な話です。高齢者の集団ヒステリーに付き合う必要もないのに、なぜこんなにも多くの人が母数を考えないのか、なぜこんなにも多くの人が新薬のワクチンに群がるのか、私には全く分かりませんでした。

　この42万人詐欺が世間を席巻した丁度同じ2020年4月に「コロナは風邪だし、風邪はもらっておけ」とブログに書いていたのが萬田緑平さんでした※④。分かる人には分かっていた騒動でしたし、初期にこの方を知っていた私はラッキーでした。一口に医学者と言っても、これほどまでに見識レベルの違いがあるのです。基本的に我々は統計データを正しく読み取って情報災害に備えるべきですが、それが面倒であるならば、せめて信用出来る人を見極める努力が必要なのです。

※①）新型インフルエンザQA（厚労省：Q10に季節性インフルエンザの死亡推計の記述）https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/02.html