グローバリズムが崩壊した。新自由主義も崩壊した。
それはわしもずっと望んでいた国際情勢だった。
もうアメリカは世界の警察官はやらない。
ウクライナ防衛のためにアメリカが戦争に巻き込まれる
のはとんでもないことだ。
ロシアと戦うことなんてバカバカしい。
アメリカの当面の敵は中国だろう。
これからは一国主義、ナショナリズムの時代だ。
それはわしが言って来た主張だ。
だが、転回が早すぎる。
日本が核武装と自主防衛に舵を切るには早すぎる。
ずっと皇統問題で戦ってきたために、自主防衛の戦いを
怠ってきた。
わしの人生の残り時間からしたら、もう遅いかもしれない。
昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」（光文社）にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」（扶桑社）にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」（幻冬舎）にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。
