はじめてのよしりん
第20回
【L.Kさん】
現在42歳、平成とともに小学校に入学した世代です。
そんな私の「はじめてのよしりん」は、もちろん『おぼっちゃまくん』です。
たしか、その頃読んでいた雑誌「小学○年生」(1年か2年の頃)で、コロコロに遅れて連載が始まったときの告知を見たのが初見です。
ちょ~豪勢なお坊家宅に、ゲームセンターさながらの大画面でゲームを遊べる茶魔の暮らしがとても裏山鹿でした。当時、私は親からゲームを禁止されていましたので。
今でも思い出すたびに涙が出そうになるのが、お母ちゃまにまつわるエピソードです。
過去に飛んで生前のお母ちゃまと対面する回の他、お父ちゃまが美々美さんと再婚する際にお母ちゃまへの想いが募り、反発し、葛藤し、少しずつ乗り越えていく展開が胸アツです。
また、茶魔が主要キャラと一緒に旅行中、悪天候に見舞われて遭難し、漂着した無人島で「世界を支配する」と言い伝えられる冠を奪い合う話も面白かったです。
子ども向けの漫画で、友だち同士でここまで欲望むき出しで争い合う話って、思い返してみればあまりなかった気がします。私が知らないだけかもしれませんが。
キャラのかわいさ、ギャグのおかしさ、スケールの壮大さを背景に、人間のリアルな心理・業の深さが描かれた稀代の名作だと思います。
文句なしの傑作!
『十五お子様漂流記 絶海の地球王』(文庫版7巻収録)
子供向けのギャグ漫画というジャンルを守りながら、
ここまで生々しい人の心情を描き出すことができる
というのは本当に衝撃でした。
一度テレビアニメになっていますが、
完全リメイクで劇場用アニメになったりしないかな~
もの凄いものになるのは間違いないのにな~
と、今でも思います!
【のりおさん】
私の場合は「Will」で小林先生が書いた記事を読んだのが初めてですね。
私は当時ネトウヨで、毎月Willを定期購読していました。
小林先生の記事を読んだ時は、田母神論文への批評(Willでは田母神論文肯定派の意見ばっかりでしたが)が毎月ありました。
そんなWillが一回、田母神論文否定派の意見を載せました。
そしたら当然のごとく、次の号からは、その田母神論文否定派の記事への批判記事ばっかりになったのを覚えています。
そんな中で、一番説得力のあった記事が小林先生がWillに書いた田母神論文を擁護する記事で、それを読んだ私は「こんな凄い人いるんだ。わしズムって雑誌を作ってるのか、今度わしズム買ってみよう」と思い、Willの定期購読を辞め、わしズムの定期購読を行い、ゴー宣の読者になりました。
『わしズム』って、本当に贅沢な雑誌だったとつくづく思います。
もしかしたら、あれが雑誌文化の最後の華だったのではないでしょうか?
田母神氏とかその界隈の言論状況については、その後の紆余曲折が
いろいろありますが、もう触れるまいという感じですかね~。
「小林よしのりがネトウヨを生んだ」なんて
安直な言われ方を散々しましたけれども、
実際にはネトウヨからゴー宣読者になった人もいるわけで、
結局は読解力の違いによって、人はそれぞれ行くべきところに
行き着くものだということでしょう。
それにしても、これからどうなるんでしょう、雑誌文化。
あなたにはあなたの「よしりん」がある!
あなたの「はじめてのよしりん」、
ぜひこちらにお寄せください!!
https://aiko-sama.com/archives/50096
BACK NUMBER!
第1回 トッキー
第2回 マックンさん/tubafreddieさん
第3回 anamochiさん/枯れ尾花さん
第4回 masaさん/Richard Tigerさん/突撃一番さん
第5回 ハートマン軍曹さん/タヒガシさん/ふぇいさん
第6回 DANさん/ねこまるさん/ダグドラえもんさん
第7回 あゆむさん
番外編 大須賀淳さん
第8回 あしたのジョージさん/サトルさん/グッピオのオオカミさん
第9回 ありんこさん/ねこ派さん
第10回 KOさん/神奈川のYさん
第11回 基礎医学研究者さん/希蝶さん
第12回 コチャコさん/智之丞さん/かずずさん
第13回 nicさん
第14回 焙煎珈琲さん/tanapomさん
第15回 こふくろうさん/異形忍紅トカゲ仮面ライダーX(以下略)さん/秋田のタカさん
第16回 ひとかけらさん/じーまさん/daigoさん
第17回 yan ryuさん/あるでぃーさん
第18回 京都のSさん/酔いどれカエル坊主さん
第19回 だふねさん/さらうどんさん