<新コロナ真理教の人々[号外⑨-6]>byカイジロウ
【米国コロナ対策総括文書を読む:ワクチン問題】
この総括文書はトランプの選挙勝利後の2024年12月にまとまったもので、「トランプは善、バイデンは悪」というプロパガンダの性格を持ちます※①。よってこのワクチン施策のパートについては、そのバイアスを考慮した上で目次から慎重に読み解いていきます※②。
まずⅠではトランプ政権時代に決めた迅速なワクチン開発体制が大成功とありますが※③、これは当然首を傾げるべき見解で、長期的影響が不明な製剤を短期間で承認したことが未曾有の薬害に繋がっているわけです。しかも後段でバイデン政権の介入で承認が早められたことを咎めていますから※④、まるで論理が矛盾しています。
Ⅳには重要な記載があり、コロナ感染後の自然免疫の有効性が無視されたとあります。感染させるがままの「放っておけアプローチは危険」と見做したバイデン政権を非難し、実は自然感染が最も効果的だったという複数の研究結果が示されています※⑤⑥。科学が一切なく、ワクチンを求める大衆迎合の政治だけがあったことでは、米国も同じだったことがよく分かります。
Ⅴには米国のワクチン義務化の過酷な実態が書かれていますので一覧にまとめました※⑦。これによりマイクロソフトやGoogle、ディズニーなどが従業員を対象にしたワクチン接種計画を発表し、また全国の大学も影響を受け、一部の大学は2023年になっても追加接種を義務づけていたと報告しています。この狂いっぷりもさることながら、一方で日本は一度も義務化になっていないのに国民の8割も射った事実が対照的です。
そしてⅥは「コロナワクチンは概ね安全で効果的」とありますが、報告書では「安全で効果的」な根拠は示されず、あくまでもワクチンを義務化したことが問題で※⑧、有害事象は徹底的に調べられるべきと主張しています。このワクチンでの有害事象が、過去30年の全ワクチンを凌駕する事実もグラフ付きで紹介され、報告システムと補償制度の充実が必要だと結論づけられます※⑨。
私はワクチンの効果がない以上、完全中止すべきと考えますが、結局米国も「ワクチンは有効で多少の犠牲は許容」という前提を崩せないのです。政権交代で多少の進路変更はあるでしょうが、そもそも効果が疑問との見識には遠く、我々が自衛すべき状況は変わらないのです。
※①)COVID-19パンデミック後の対応レビュー:学んだ教訓と今後の道筋 最終報告書(米国下院)
https://oversight.house.gov/wp-content/uploads/2024/12/2024.12.04-SSCP-FINAL-REPORT-ANS.pdf
※②)総括文書目次より
※③)総括文書より(P.301。Google翻訳。翻訳中の数値は原文が引用している注釈です。以下同)
※④)総括文書より(P.311〜。Google翻訳)
※⑤)総括文書より(P.331。Google翻訳)
※⑥)総括文書より(P.333。Google翻訳)
※⑦<表>米国の接種義務
※⑧)総括文書より(P.346。Google翻訳)
※⑧)総括文書より(P.350。Google翻訳)
コロナ真理教の人々
①庶民が医学に疑問を持たねばならない
②医学は科学ではない
③医学の常識は歴史と共に変わる
④医学は宗教に近い
⑤人は信じたいことを信じる
⑥医学と闘うために
⑦誤解:コロナは恐怖の殺人ウイルスである
⑧誤解:超過死亡は出ていない
⑨誤解:死亡が増加しているのはコロナのせい
⑩誤解:ワクチンがコロナを抑え込んだ
⑪誤解:未知のウイルスだから最初は分からなくて当然
⑫誤解:今更コロナを振り返っても意味ない
⑬誤解:コロナワクチンで薬害は起きていない
⑭誤解:そんなに酷い薬害ならマスコミが騒ぐはず
⑮誤解:ワクチン効果は、打つまで分からなかった
⑯誤解:ワクチン有効率95%はスゲエ
⑰誤解:コロナワクチンは感染を防いだ
⑱誤解:コロナワクチンは死亡を防いだ
⑲誤解:それでもワクチンは感染死亡を防いだ
⑳誤解:ワクチンは集団免疫達成に必要だった
㉑誤解:mRNAワクチンは救世主の技術だ
㉒誤解:mRNAワクチンは安全だ
㉓誤解:でもインフルワクチンは効いているでしょ?
㉔誤解:でもワクチンで天然痘が絶滅したでしょ?
㉕誤解:健康であればあるほどよい
㉖誤解:製薬会社は人々の健康のために創薬している
㉗誤解:行動制限に意味はあった
㉘誤解:病院に行くほど健康になる
㉙誤解:マスクに感染防止効果はある
㉚誤解:マスクに効果がなくても念の為にした方が良い
㉛誤解:でもマスクに害はないでしょ
㉜誤解:でも健康診断は身体のためだよね?
㉝誤解:日本の研究者は誠実で優秀
㉞誤解:薬害は推定無罪であるべき
㉟誤解:人工ウイルス説なんて陰謀論
㊱誤解:人工ウイルスの目的はビルゲイツの人口削減
㊲誤解:反ワクって非科学の一枚岩で気色悪いよね
㊳誤解:接種したが副作用がなかったから大丈夫だ
㊴誤解:シェディングは陰謀論
㊵誤解:DNA混入問題はデマ
㊶誤解:mRNAワクチンにDNAが入る筈がない
㊷誤解:レプリコンは明治製菓の新しいお菓子?
㊸誤解:私の主治医は魅力的だから医者は信用できる
㊹誤解:医学者というプロが間違う筈がない
㊺パンデミックが終わるとき
㊻最終回:日本でコロナ騒動が長引いた理由
新コロナ真理教の人々
➀超過死亡
②過少死亡と病院経営
③コロナワクチンは終わるのか
④医学は本当に宗教なのかⅠ
⑤医学は本当に宗教なのかⅡ
⑥医学は本当に宗教なのかⅢ
⑦厚労省の心筋炎詐欺グラフ
[号外]紅麹問題
⑧XBB詐欺と抗原原罪
[号外②]パンデミック条約反対デモ
⑨コロナ論の論客たち
[号外③]コロナワクチン被害国家賠償請求訴訟
⑩コロナ騒動と人間関係
⑪mRNAワクチン中止を求める国民連合Ⅰ
⑫mRNAワクチン中止を求める国民連合Ⅱ
⑬ワクチンとサヨク思想Ⅰ(日米の政局について)
⑭ワクチンとサヨク思想Ⅱ(自然主義について)
⑮ワクチンとサヨク思想Ⅲ(陰謀論者について)
⑯プラセボとRCT
⑰真の危険性は誰も知らなかった
⑱コロナ言論の全体主義
⑲コロナ騒動とカルト
⑳マスク問題再考
[号外④]コロナ騒動と東京都知事選
㉑コロナ騒動とハンセン病
㉒落とし所の模索
㉓そもそも死因は明らかになるのか
[号外⑤]愛子様祭りから考えたこと
㉔コロナ騒動と原爆の日
㉕射つほど感染する
[号外⑥]南海トラフとコロナ騒動
㉖mRNAワクチンなるものはワクチンなのか
㉗謝れない人たち
㉘関係者は罰せられるのか
㉙コロナ騒動と男性優位社会
㉚『世にも危険な医療の世界史』を読む
㉛レプリコンワクチン
㉜人体に不可逆はある
㉝自分の目で見て自分の心で感じる人は少ない
㉞コロナ詐欺に気づいた日
㉟原典に当たる
㊱伝播はするのか
㊲超過死亡Ⅱ
㊳超過死亡の死因
㊴コロナ騒動とカルトⅡ
㊵生存者バイアス
㊶リードタイム・バイアス
㊷コロナ騒動と善意
㊸手術成功、患者死亡
㊹不要な手術
㊺意地悪な日本人
[号外⑦]インフルエンザの流行
[号外⑧]明治製菓ファルマが立憲の原口議員を提訴
㊻しないよりした方が良い、のか
㊼不安な日本人
㊽行われない調査
[号外⑨]米国のコロナ対策総括文書を読む
[号外⑨-1]米国コロナ対策総括文書を読む:ウイルス人工起源説
[号外⑨-2]米国コロナ対策総括文書を読む:コロナ対策費
[号外⑨-3]米国コロナ対策総括文書を読む:WHO問題
[号外⑨-4]米国コロナ対策総括文書を読む:社会的距離
[号外⑨-5]米国コロナ対策総括文書を読む:マスク問題
いままでずっと、ここまでの総括文書をつくっている米国はスゴイと思ってきたのですが、総括してもなお、「ワクチンは有効」という前提からは離れられないというのは驚きです。
どう総括しようと、検証しようと、最後に「見たいものしか見ない」目で見てしまったら、何もかも無駄になってしまうということを痛感します。