<新コロナ真理教の人々[号外⑨-5]>byカイジロウ
【米国コロナ対策総括文書を読む:マスク問題】
マスクはこの情報災害の本丸と言うべき問題ですが、米国総括文書※①では「公衆衛生当局が、完全な科学的透明性がないまま、フェイスマスクの有効性と使用について意見を二転三転させたことで、公衆衛生機関への不信が生じた」と結論づけています。この二転三転ぶりは具体的に書かれているので表にしてみます※②。
表のように当初は当局が「効果がない」と注意喚起したマスクは、大衆恐怖の蔓延と共に義務化への道を歩みます。そしてそれは日本でも、当時の混乱を考えると東京都医師会の金星とも言えるマスク無効の周知があったにも関わらず、その後雪崩を打ってマスク全体主義へ傾いたことと同じでした(旧シリーズ⑪)。公衆衛生当局とは結局、大衆ヒステリーの追随しか出来ないのです。
日本が米国と異なる点は、マスクは一度も法的義務になってないのにマスク警察が蔓延り、厚労省が個人の判断と言わねばならない程にムラ社会だったことで※③、これは今でも日本が法治国家ではない事の現れです。
マスクの無効性については早期から研究結果が多くあり、当ブログでも紹介しました(旧シリーズ㉙)。報告書で驚いたのは界隈で有名な「マスク義務州と非義務州で感染状況に違いは見られない」グラフが載っていたことですが※④、確かにこれほど鮮やかにマスクの無効性を示す事例は珍しいかもしれません(旧シリーズ㉚)。マスクに効果がない、もしくは逆効果であるからこそ、実社会でこのような現象が観測されるのです。
更に報告書では「2歳以上の幼児にマスクを強制的に着用させることは、益よりも害をもたらした」として子供のマスク着用について非難し、「マスクを着用した多くの子供は、(中略)コミュニケーションの不安がさらに顕著になっている」とその長期的な悪影響について懸念していますが、こんなことは米国議会に指摘されずとも容易に分かる話です※⑤(旧シリーズ㉛)。
マスクが一見効果ありと思える理屈は分かりますが、いかに天動説が正しく思えても、科学的事実から地動説を導き出すのが人類の知性です。私はマスク社会を通じ、非科学が支配した中世を、生々しい実感を伴って想像できるようになりました。そして今も尚マスクを強要する医者こそ宗教者だと、確信を持って断罪出来るのです。
※①)COVID-19パンデミック後の対応レビュー:学んだ教訓と今後の道筋 最終報告書(米国下院)
https://oversight.house.gov/wp-content/uploads/2024/12/2024.12.04-SSCP-FINAL-REPORT-ANS.pdf
※②)<表>報告書より抜粋
※③)マスクの着用について(厚労省)https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kansentaisaku_00001.html
※④)総括文書より(P.211〜。Google翻訳。翻訳中の数値は原文が引用している注釈です)
※⑤)マスク生活で子どもたちに異変(AERA)https://dot.asahi.com/articles/-/83731
コロナ真理教の人々
①庶民が医学に疑問を持たねばならない
②医学は科学ではない
③医学の常識は歴史と共に変わる
④医学は宗教に近い
⑤人は信じたいことを信じる
⑥医学と闘うために
⑦誤解:コロナは恐怖の殺人ウイルスである
⑧誤解:超過死亡は出ていない
⑨誤解:死亡が増加しているのはコロナのせい
⑩誤解:ワクチンがコロナを抑え込んだ
⑪誤解:未知のウイルスだから最初は分からなくて当然
⑫誤解:今更コロナを振り返っても意味ない
⑬誤解:コロナワクチンで薬害は起きていない
⑭誤解:そんなに酷い薬害ならマスコミが騒ぐはず
⑮誤解:ワクチン効果は、打つまで分からなかった
⑯誤解:ワクチン有効率95%はスゲエ
⑰誤解:コロナワクチンは感染を防いだ
⑱誤解:コロナワクチンは死亡を防いだ
⑲誤解:それでもワクチンは感染死亡を防いだ
⑳誤解:ワクチンは集団免疫達成に必要だった
㉑誤解:mRNAワクチンは救世主の技術だ
㉒誤解:mRNAワクチンは安全だ
㉓誤解:でもインフルワクチンは効いているでしょ?
㉔誤解:でもワクチンで天然痘が絶滅したでしょ?
㉕誤解:健康であればあるほどよい
㉖誤解:製薬会社は人々の健康のために創薬している
㉗誤解:行動制限に意味はあった
㉘誤解:病院に行くほど健康になる
㉙誤解:マスクに感染防止効果はある
㉚誤解:マスクに効果がなくても念の為にした方が良い
㉛誤解:でもマスクに害はないでしょ
㉜誤解:でも健康診断は身体のためだよね?
㉝誤解:日本の研究者は誠実で優秀
㉞誤解:薬害は推定無罪であるべき
㉟誤解:人工ウイルス説なんて陰謀論
㊱誤解:人工ウイルスの目的はビルゲイツの人口削減
㊲誤解:反ワクって非科学の一枚岩で気色悪いよね
㊳誤解:接種したが副作用がなかったから大丈夫だ
㊴誤解:シェディングは陰謀論
㊵誤解:DNA混入問題はデマ
㊶誤解:mRNAワクチンにDNAが入る筈がない
㊷誤解:レプリコンは明治製菓の新しいお菓子?
㊸誤解:私の主治医は魅力的だから医者は信用できる
㊹誤解:医学者というプロが間違う筈がない
㊺パンデミックが終わるとき
㊻最終回:日本でコロナ騒動が長引いた理由
新コロナ真理教の人々
➀超過死亡
②過少死亡と病院経営
③コロナワクチンは終わるのか
④医学は本当に宗教なのかⅠ
⑤医学は本当に宗教なのかⅡ
⑥医学は本当に宗教なのかⅢ
⑦厚労省の心筋炎詐欺グラフ
[号外]紅麹問題
⑧XBB詐欺と抗原原罪
[号外②]パンデミック条約反対デモ
⑨コロナ論の論客たち
[号外③]コロナワクチン被害国家賠償請求訴訟
⑩コロナ騒動と人間関係
⑪mRNAワクチン中止を求める国民連合Ⅰ
⑫mRNAワクチン中止を求める国民連合Ⅱ
⑬ワクチンとサヨク思想Ⅰ(日米の政局について)
⑭ワクチンとサヨク思想Ⅱ(自然主義について)
⑮ワクチンとサヨク思想Ⅲ(陰謀論者について)
⑯プラセボとRCT
⑰真の危険性は誰も知らなかった
⑱コロナ言論の全体主義
⑲コロナ騒動とカルト
⑳マスク問題再考
[号外④]コロナ騒動と東京都知事選
㉑コロナ騒動とハンセン病
㉒落とし所の模索
㉓そもそも死因は明らかになるのか
[号外⑤]愛子様祭りから考えたこと
㉔コロナ騒動と原爆の日
㉕射つほど感染する
[号外⑥]南海トラフとコロナ騒動
㉖mRNAワクチンなるものはワクチンなのか
㉗謝れない人たち
㉘関係者は罰せられるのか
㉙コロナ騒動と男性優位社会
㉚『世にも危険な医療の世界史』を読む
㉛レプリコンワクチン
㉜人体に不可逆はある
㉝自分の目で見て自分の心で感じる人は少ない
㉞コロナ詐欺に気づいた日
㉟原典に当たる
㊱伝播はするのか
㊲超過死亡Ⅱ
㊳超過死亡の死因
㊴コロナ騒動とカルトⅡ
㊵生存者バイアス
㊶リードタイム・バイアス
㊷コロナ騒動と善意
㊸手術成功、患者死亡
㊹不要な手術
㊺意地悪な日本人
[号外⑦]インフルエンザの流行
[号外⑧]明治製菓ファルマが立憲の原口議員を提訴
㊻しないよりした方が良い、のか
㊼不安な日本人
㊽行われない調査
[号外⑨]米国のコロナ対策総括文書を読む
[号外⑨-1]米国コロナ対策総括文書を読む:ウイルス人工起源説
[号外⑨-2]米国コロナ対策総括文書を読む:コロナ対策費
[号外⑨-3]米国コロナ対策総括文書を読む:WHO問題
[号外⑨-4]米国コロナ対策総括文書を読む:社会的距離
日本では「総括文書」が作られる気配すらないことについては、何度も何度も憤慨して来ましたが、しかし少なくともマスク強要について程度は、「あの時は、バカなことしてたなあ」と笑って振り返るくらいのことが普通に言われてもよさそうだと思っていました。
ところが、それすら全然ありませんね。ただ忘れられて行く。ただ水に流される。ただ「なかったこと」にされていく。この国と国民は、本当に危ないです。