昨日はスタッフと近くのレストランで食事会をしたが、
わしの「東大一直線」がいかに絵がヘタだったかで
盛り上がっていた。
チーフ広井などはジャンプ編集部に「絵がヘタでも
いいんですか?」と抗議の電話をかけたという。
わしのスタッフは誰も「東大一直線」を読んでいない。
絵がヘタだったからである。
秘書みなぼんだけが、入社して初めて「東大一直線」
を全部読んだが、絵がヘタとは感じなかったと主張
した。
わしは最も身近なスタッフがヘタだったと言いあって
いても、怒りもしないし、不愉快になることもなく、
ただ笑って一緒に盛り上がるだけだ。
そりゃ当たり前だ。「東大一直線」は最初から子供たちに
人気があり、受験生たちに特に人気があり、さらにマスコミ
関係者に人気があり、一部の評論家に人気があったから、
連載が続いたのだ。
ヤングジャンプで描いた続編「東大快進撃」は人気投票で
トップにまで上り詰めて、大団円となった。
だが、そんな自慢を「絵がヘタ」で盛り上がっている最中に
する必要はない。
話題というのは盛り上がらなければつまらない。
盛り下がる話はダメに決まっている。
特によしりん企画は「笑い」の価値が一番の、ギャグ漫画
のプロ集団なんだから、しょうがない。
『ゴー宣』があるから、思想も話題として価値あるのだが、
やはり天皇のことしか語らないような酒席じゃ暗くなる
だけだろう。
天皇を話題にしたって、笑いが生まれるならOKだが。