＜新コロナ真理教の人々［号外⑨-3］＞byカイジロウ

【米国コロナ対策総括文書を読む：WHO問題】

　米国のトランプは大統領就任日にWHOからの脱退を表明し、1月末時点では拠出額を引き下げるなら脱退も再検討と伝えられています※①。その先行きは不透明ですが、彼お得意のディール戦略なのかもしれません。

　総括文書※②には「WHOは使命を果たせず、中国共産党の圧力に屈した」として、2019年12月に台湾からの感染者急増の警告を無視したという重要な指摘が載っています※③。WHOは台湾の警告を無視し、中国の意向に沿う形で2020年1月14日「中国当局の予備調査では新型コロナウイルスのヒトからヒトへの感染の明確な証拠は見つからなかった」とツイート。そしてCOVID-19をパンデミックと定義することを延期し、この見解を覆すのに1ヶ月かかっています。当時のトランプ大統領は2020年1月31日に中国からの渡航を禁止しましたが、WHOの中国への忖度がこの一ヶ月の空白に繋がったと報告書は批判しています。

　ちなみに日本の中国人入国制限は2月12日です※④。当時日本は中国人観光客への過度な期待があり、更には4月に習近平主席来日を控え、入国制限したくない思惑がありました。結局入国制限とは政治であり、結果的には米国が入国制限をしたから日本も追随したとしか言いようがなく、日本が米国基準でしか判断できない国であることが良く分かる事例です。日本は何事も米国に決めてもらうことでしか決断出来ないのです。

　また報告書ではWHOの「パンデミック条約」の草案は米国に悪影響だと結論づけ、米国は特に医薬品、医療用品について中国への依存度を下げるべきと提言しています※⑤⑥。こういう危機管理は海外依存度の高い日本こそ真剣に議論しなければならないはずですが、日本でのWHO議論と言えばビルゲイツの陰謀論など幼稚な議論に靡く傾向があり、単に彼もまた名誉欲に囚われた一人の医学洗脳者に過ぎないという当然の前提が顧みられないものとなりがちです※⑦。

　それよりもこのような先進国だけで見られた情報災害に対してWHOがどれほど無力だったのか。人種も、健康状態も、公衆衛生も、寿命も、死生観も異なる国々を束ねる世界保健機関が本当に必要なのか。WHOの問題はそういう根源的な所から考えられるべきなのです。

※①）トランプ大統領、WHO脱退見直しも（日本経済新聞）https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN260670W5A120C2000000/

※②）COVID-19パンデミック後の対応レビュー：学んだ教訓と今後の道筋　最終報告書（米国下院）
https://oversight.house.gov/wp-content/uploads/2024/12/2024.12.04-SSCP-FINAL-REPORT-ANS.pdf

※③）総括文書より（P.174。Google翻訳。翻訳中の数値は原文が引用している注釈です。以下同）

※④）新型コロナウイルス流行を受け、中国人や中国渡航歴のある外国人への入国制限措置などが拡大（JETRO）https://www.jetro.go.jp/biznews/2020/02/7a6fbf4a44659f3e.html

※⑤）総括文書より（P.187。Google翻訳）

※⑥）総括文書より（P.195。Google翻訳）

※⑦）ビル・ゲイツ氏「ワクチンで感染症対策万全に」（日本経済新聞）https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD016FS0R00C24A7000000/

コロナ真理教の人々
①庶民が医学に疑問を持たねばならない
②医学は科学ではない
③医学の常識は歴史と共に変わる
④医学は宗教に近い
⑤人は信じたいことを信じる
⑥医学と闘うために
⑦誤解：コロナは恐怖の殺人ウイルスである
⑧誤解：超過死亡は出ていない
⑨誤解：死亡が増加しているのはコロナのせい
⑩誤解：ワクチンがコロナを抑え込んだ
⑪誤解：未知のウイルスだから最初は分からなくて当然
⑫誤解：今更コロナを振り返っても意味ない
⑬誤解：コロナワクチンで薬害は起きていない
⑭誤解：そんなに酷い薬害ならマスコミが騒ぐはず
⑮誤解：ワクチン効果は、打つまで分からなかった
⑯誤解：ワクチン有効率95％はスゲエ
⑰誤解：コロナワクチンは感染を防いだ
⑱誤解：コロナワクチンは死亡を防いだ
⑲誤解：それでもワクチンは感染死亡を防いだ
⑳誤解：ワクチンは集団免疫達成に必要だった
㉑誤解：mRNAワクチンは救世主の技術だ
㉒誤解：mRNAワクチンは安全だ
㉓誤解：でもインフルワクチンは効いているでしょ？
㉔誤解：でもワクチンで天然痘が絶滅したでしょ？
㉕誤解：健康であればあるほどよい
㉖誤解：製薬会社は人々の健康のために創薬している
㉗誤解：行動制限に意味はあった
㉘誤解：病院に行くほど健康になる
㉙誤解：マスクに感染防止効果はある
㉚誤解：マスクに効果がなくても念の為にした方が良い
㉛誤解：でもマスクに害はないでしょ
㉜誤解：でも健康診断は身体のためだよね？
㉝誤解：日本の研究者は誠実で優秀
㉞誤解：薬害は推定無罪であるべき
㉟誤解：人工ウイルス説なんて陰謀論
㊱誤解：人工ウイルスの目的はビルゲイツの人口削減
㊲誤解：反ワクって非科学の一枚岩で気色悪いよね
㊳誤解：接種したが副作用がなかったから大丈夫だ
㊴誤解：シェディングは陰謀論
㊵誤解：DNA混入問題はデマ
㊶誤解：mRNAワクチンにDNAが入る筈がない
㊷誤解：レプリコンは明治製菓の新しいお菓子？
㊸誤解：私の主治医は魅力的だから医者は信用できる
㊹誤解：医学者というプロが間違う筈がない
㊺パンデミックが終わるとき
㊻最終回：日本でコロナ騒動が長引いた理由

新コロナ真理教の人々
➀超過死亡
②過少死亡と病院経営
③コロナワクチンは終わるのか
④医学は本当に宗教なのかⅠ
⑤医学は本当に宗教なのかⅡ
⑥医学は本当に宗教なのかⅢ
⑦厚労省の心筋炎詐欺グラフ
［号外］紅麹問題
⑧XBB詐欺と抗原原罪
［号外②］パンデミック条約反対デモ
⑨コロナ論の論客たち
［号外③］コロナワクチン被害国家賠償請求訴訟
⑩コロナ騒動と人間関係
⑪mRNAワクチン中止を求める国民連合Ⅰ
⑫mRNAワクチン中止を求める国民連合Ⅱ
⑬ワクチンとサヨク思想Ⅰ（日米の政局について）
⑭ワクチンとサヨク思想Ⅱ（自然主義について）
⑮ワクチンとサヨク思想Ⅲ（陰謀論者について）
⑯プラセボとRCT
⑰真の危険性は誰も知らなかった
⑱コロナ言論の全体主義
⑲コロナ騒動とカルト
⑳マスク問題再考
［号外④］コロナ騒動と東京都知事選
㉑コロナ騒動とハンセン病
㉒落とし所の模索
㉓そもそも死因は明らかになるのか
［号外⑤］愛子様祭りから考えたこと
㉔コロナ騒動と原爆の日
㉕射つほど感染する
［号外⑥］南海トラフとコロナ騒動
㉖mRNAワクチンなるものはワクチンなのか
㉗謝れない人たち
㉘関係者は罰せられるのか
㉙コロナ騒動と男性優位社会
㉚『世にも危険な医療の世界史』を読む
㉛レプリコンワクチン
㉜人体に不可逆はある
㉝自分の目で見て自分の心で感じる人は少ない
㉞コロナ詐欺に気づいた日
㉟原典に当たる
㊱伝播はするのか
㊲超過死亡Ⅱ
㊳超過死亡の死因
㊴コロナ騒動とカルトⅡ
㊵生存者バイアス
㊶リードタイム・バイアス
㊷コロナ騒動と善意
㊸手術成功、患者死亡
㊹不要な手術
㊺意地悪な日本人
［号外⑦］インフルエンザの流行
［号外⑧］明治製菓ファルマが立憲の原口議員を提訴
㊻しないよりした方が良い、のか
㊼不安な日本人
㊽行われない調査
［号外⑨］米国のコロナ対策総括文書を読む
［号外⑨-1］米国コロナ対策総括文書を読む：ウイルス人工起源説
［号外⑨-2］米国コロナ対策総括文書を読む：コロナ対策費

言うことやること全てが「暴言・暴挙」と言われがちなトランプですが、よく見ればそうとは言い切れないことも決して少なくはなく、ＷＨＯ脱退を言い出した時にも、「そりゃそうだよなあ」と思ってしまいました。まだ本気かどうかはわかりませんが。

それに対して日本はといえば（こればっか言ってるような気がするが）、ＷＨＯの問題点についてマトモに考えようという動きすらありません。国連女性差別撤廃委に「日本の拠出金を使うな！」と文句つけるという、的外れで無意味で恥さらしな動きは迅速に起こすくせに。