ゴー宣DOJO

BLOGブログ
大須賀淳
2024.12.16 15:49その他ニュース

片山さつきと「媚」の構造

青山繁晴への批判も終わりきらないうちに、同じく自民党の参議院議員である片山さつきと、竹田恒泰による、これまた欺瞞とペテンに満ちている対談動画が公開されました。

「愛子天皇への道」サイトには文字起こしが掲載されています。

 

この動画の個々の言説へもツッコミが必要ですが、その前段階の部分として、この動画は「片山さつきである事」にとても納得感がありました。

 

それは、片山が男系男子固執の信条だからではありません。片山さつきという政治家に内在している「媚」の構造が、とても顕著であるからです。

 

私は、思想信条問わず「選挙で土下座をする議員・候補」に、とても嫌悪感を持っています(一度、生である議員のそうした姿を見て、大きく気分を害した事があります)。

 

片山は「小泉チルドレン」として2005年に初当選(2位の候補とは僅差)したものの、次の2009年総選挙では大苦戦し、演説中に有権者へ土下座して投票を懇願しています(結局、得票数3位で落選)。

 

投票を頼む土下座をする者は、有権者を「自分が惨めなポーズを見せれば、優越感で〝票を恵んでやる〟という気持ちになる愚民」としてバカにしていると思います。

 

その翌年からは参議院の比例区に鞍替えし、現在まで3回連続当選。「小泉チルドレン(郵政民営化反対候補への刺客)」「比例名簿への掲載」という「自民党内の理屈」でのみ議席を得て来たのが、片山さつきという政治家です。

 

その後、安倍政権内では「内閣府特命担当大臣(地方創生、規制改革、男女共同参画)」「女性活躍担当大臣」といった「女性」にまつわるポジションで入閣。ちょうど在任中に行われた今上陛下の即位にともなう「剣璽等承継の儀」(閣僚が出席する)には、女性としてはじめて出席しています。

 

平成の同儀が行われた際の竹下改造内閣には女性閣僚がいなかったので、片山は「時代の流れに合わせて自然に行われた皇室の新儀」として、初の女性出席者という恩恵を受けたのです(竹田との対談の中では、安倍元首相が、剣璽等承継の儀のために女性閣僚を減らしたという真偽不明な話も出ています)。

 

それでありながら、竹田との対談の中では、アナクロな男尊女卑全開で竹田恒泰に全面追従!

 

その底にある精神性は、冒頭付近での片山の言葉にさっそく表れています。


(竹田恒泰が慶応出身である事について)今上天皇はもちろん学習院でいらっしゃるので。慶応に行かれたきっかけって何ですか?


 

竹田恒泰は父の代から「生まれながらの一般国民」ですが、片山さつきは「準皇族」だと思っているのでしょう。

 

片山さつきは、立ち居振る舞いから受ける「自立した女性イメージ」とは真逆の、党内世間や、先祖が皇族といった権威に媚を売ってポジションを得ようとするタイプです

 

それでありながら、国民から「権力」を委任されている国会・与党議員として、唯一忖度しなくてはならない権威である天皇陛下のご意思に寄り添おう、といった心は微塵も感じられない。

 

青山繁晴と同じく改選は2028年とまだ先ですが、議員として国会内に居させてはならない存在です。

大須賀淳

次回の開催予定

INFORMATIONお知らせ