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大須賀淳
2024.12.12 12:42その他ニュース

「男系男子固執のペテン」がすべて詰まった青山繁晴の動画

現在は男系男子固執の空気に脳髄まで支配されている自民党ですが、かつては甘利明二階俊博河野太郎といった党内の高ポジションにいる議員が女性・女系天皇に柔軟な考えを述べたり、さらに時代を遡ると中曽根康弘、加藤紘一といった重鎮はさらに明確に女帝の容認発言をしています

 

それが現在は、9人も出馬した総裁選の全候補が、強固な男系男子固執か、上っ面な言説でお茶を濁す(事実上の男系固執)のみ。明らかに、空気が硬直しています。

 

一体なぜこうなってしまったか?要因はいくつか浮かびますが、確実に影響が感じられる事柄の一つが、2019(令和元)年6月に青山繁晴によって自民内の議員連盟「日本の尊厳と国益を護る会」(以下、護る会)が結成された事です。

 

同年の10月23日(「即位礼正殿の儀」の翌日)には旧宮家系の男系男子を皇族にする法改正・特例法の整備を提言するなど、活発な動きを見せました。

 

2024年8月5日時点での所属議員は100名。この後の総選挙で落選者も出ているので現在は多少減っているはずですが、衆参合わせた自民党国会議員の約1/3が所属している事になります。

 

「護る会」の目標は

1.ただ一系の天皇陛下のご存在を護るために皇位継承を正しく安定させる
2.中韓による国土の浸食を阻み、回復する
3.主要国にあって日本にだけ欠けているスパイ防止法を制定する

 

というもの。1.に男系男子の文字は入っていませんが、上に掲載した会見にも明白なように、男系男子絶対が大前提となっています。

 

1/3の議員が所属する議員連盟が強く主張したら、もともと意識の低い議員はもちろん、異論はあるけどさしたる情熱を持っていない議員まで、積極的に反論する者はほとんど無くなるでしょう。

 

今になって思うと、この時点で全力を上げて「護る会」を批判しておけば良かったと後悔しますが、「提言」のすぐ後にコロナ騒動が始まるので、表立った所での皇統問題の議論はしばらくすっかり霧散してしまいます。

 

ただ、青山らの述べる(男系固執原理主義としての)「正しい知識」は、その後も議員や支持者の脳髄を着実に侵食して行ったようです。

 

ここで、もう一本動画を掲載します。

 

これはテレビ東京のYouTubeチャンネルに掲載されている動画。同局の記者が、1時間にもわたって青山の男系男子固執論を「拝聴」(この表現が相応しい雰囲気)するというもので、422万回も再生されています。

 

内容を一言で表すなら「男系男子固執ペテン言説のデパート」。議員や言論人からXの匿名アカウントまで、男系カルトが使う理屈や言い回しがギッシリと詰まっています。

 

この動画は公開から5年経つのですが、その間に皇室の状況は大きく変化したのに、男系固執者たちは(「現実」に関心が無いのでしょう)壊れたレコードみたいに同じ事ばっかり喚いて、溜飲を下げているのだなあと至極あきれます。

 

私はこれから何回かにわたって、ペテンと欺瞞に満ちたこの動画の内容を徹底批判して行きますが、ぜひ皆さんもツッコミをガンガン発信してください(内容が重複しても全然良いと思います)。

 

この動画には、原理主義となった男系男子固執の病理がぎっしり詰まっているので、それを容赦なく浮き彫りにする事で「自民党が侵されている病」の姿も顕著になるはずです。

 

男系男子固執イデオロギーのペテンを、徹底的に暴いてやりましょう!

大須賀淳

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