国会議員は、
「なにがなんでも自分がこの問題を解決してみせる!」
という覚悟を決めて突き進むような勢いがなければ、すぐに世間に飲まれるし、圧力に抗う気をなくすし、罠を見抜くこともできずに簡単にはまり込んだりもする、そういう世界で戦わなければならない存在なのだと思う。
自分たちは弱い立場だ、このままでは勝負に勝てないかもしれない、下手をしたら総崩れになってしまうかもしれない、そういう恐れに囚われると、どんどん精神を濁らせるんじゃないだろうか。
言うべき言葉も簡単に飲み込むようになるし、ただモヤモヤと空気を読んでお茶を濁しておくしかない心理に陥る。
「今はその時期じゃない」と言って、みずから「弱い立場」としての振る舞いに走ってしまったら、もう物事を大きく動かすことはできないと思う。
だって、そういう弱者の心理を知って、安心してのさばりながら、どんどん塗り固めていく、少数だけど強者としてふるまう集団がいるのだから。
「静謐な環境で」
「立皇嗣の礼を行ったのだから」
「廃嫡する気か」
こんなのはすべて、
「熱心に議論されたら、自分たちが男尊女卑を維持したがっていることがバレるから不都合だ」
「皇統が絶えようとしているのはわかっているが、天皇よりも皇統よりも自分の今の立場のほうが重要だから、無視していたいんだ」
という本音でしかないのだから、本来、「天皇陛下をきちんと見て忖度しなさい!」という鶴の一声でかき消してしまえる類の戯言だと思う。
男尊女卑にこだわる奴らのイヤシイ本音なんか、国民全員に向かって堂々とバラしてやれ!
立憲民主党には、覚悟を決めて突き進んで欲しい。
国家の繁栄のために燃えるような勢いを見せて欲しい。
それがどの党にもなくて、小さなご機嫌取りをしてみせるパフォーマンスしかないことが、「政治なんかつまらん」という不信の根本にあると思う。