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高森明勅
2024.11.22 19:25皇室

拙著タイトル『愛子さま 女性天皇への道』11月28日発売予定

先日、拙著のカバー見本が届いた。
タイトルは『愛子さま 女性天皇への道』。
表紙は畏れ多いが、敬宮殿下が笑顔で
お手を振られるお写真が掲げてある。
オビには「国民の9割が認める『女性天皇』
愛子さまが天皇になるべき『5つの理由』は
ここまで現実的!」という文句が入っている。

章立ては次の通り。

○プロローグ「国民の9割が『女性天皇』認めているのに、
政府はなぜ男系男子にこだわるのか?」
△皇室の危機は遠い将来のことではない

○第1章「天皇ふさわしい品格 愛子さまに期待が集まる理由」
△天皇陛下の後継者に最もふさわしい皇族は?
△国民の中に入っていく愛子さま
△未来がいつまでも不確定という残酷さ
△「生んでくれてありがとう」愛の輝き
△ファンタジーとして描かれた『女性天皇』としての素質
△昭和天皇から受け継がれる平和への思い
△「敬宮愛子」というお名前に込められた天皇陛下の願い
△天皇陛下から愛情あふれる敎育

○第2章「女性天皇を除外する不思議 
欠陥をかかえる皇位継承ルールの是正へ」
△「世襲」のルールの問題点
△根拠がない「男系男子」限定  
△女系でも血統はつながる、男系でも王朝が交替する
△「男系男子」限定は明治の皇室典範から
△男系限定の理由はすでに失われている
△皇位継承の安定化のためには構造的な欠陥を解消するしかない
△目先だけの皇族数確保策はなぜダメか?
△前例がない養子縁組による皇族身分の取得
△憲法違反の疑いをぬぐえない旧宮家プラン
△皇統を途絶えさせて国民出身の天皇を生み出す暴挙

○第3章「歴史の中の女性天皇 日本らしさの証明」
△「天皇」が登場するまで
△最初の「天皇」は女性の推古天皇だった
△皇統は女系でつながったという事実
△女性天皇は男尊女卑の風潮が強い東アジアで
きわだつ日本の独自性

○第4章「皇太子が不在の令和皇室 
欠陥ルールの皇位継承順序を見直す」
△皇太子が不在という重大な事実
△皇太子と傍系の皇嗣は大違い
△秋篠宮殿下の即位はリアルに想定しにくい
△今の皇位継承順序を固定化すると秋篠宮家にご迷惑
△秋篠宮家はジェンダー平等を尊重される
△皇太子が不在のままなら次代への受け継ぎに支障が生じる
△皇室の丁重で神聖な祭祀を継承するためには「皇太子」が大切

○第5章「これからますます大切になる皇室 
未来に向けた存在意義」
△天皇、皇室をめぐる制度はなぜ必要なのか?
△「国民」というまとまりの基礎を支える天皇、皇室
△「同じ国民」という自覚が民主主義を成り立たせる
△被災者を包摂する現地へのお出まし
△白いキャンバスに描き上げる能動的な象徴天皇像とは?
△「象徴天皇であるべし」という憲法による要請
△天皇誕生日に見た不思議な光景
△人々の心の状態を高める天皇と皇室
△世襲の核心は精神の継承

○第6章「皇室典範はこう変える 私の改正案」
△憲法が皇位の世襲を要請しているので
皇室典範の改正はどうしても必要
△皇位継承は直系優先の一方で原則として退位を認めないルール
(※これは現在のルールの解説であり、
私見では退位の恒久制度化が欠かせない。念の為)
△皇室の「聖域」性を守るために
△皇族代表と三権の長が一堂に会する皇室会議
△「男系男子」を削除する
△内親王·女王がご結婚後も皇族の身分のまま
△「女性宮家」を創設する改正案

○エピローグ「愛子さまが天皇になるべき『5つの理由』」
△皇室の合意はすでに果たされている

241ページ、定価は1700円+税、
版元は講談社ビーシー/講談社。
都内書店などでの発売は、敬宮殿下の
お誕生日を控えた11月28日からという。

追記
①11月5〜7日、島根県の出雲大社が運営する神職養成機関
「大社國學舘」で集約講義。
2泊3日で授業時間は13時間半ほど。
2日目の夜は大社の神主さん達と地元の銘酒を酌み交わしながら懇談。

②11月16日、高森稽古照今塾·入門編の最終回。
受講生達から寄せ書きとプレゼントを貰った。

③11月18日、皇室ジャーナリストからを取材を受ける。
現役の新聞記者時代から縁がある人だ。
記者時代に、敬宮殿下のご成年に際しての記者会見に参加していて、
オフレコ質問の時間に宮内庁サイドがヒヤヒヤするような
質問をしたのに対して、殿下が淀みなくお答えになったという
内容(宮内庁が公表しない部分)を、
“内密に”という約束で聴かせて貰った。
さすが、というお答え。

④今月のプレジデントオンライン
「高森明勅の皇室ウォッチ」は11月22日に公開。
https://president.jp/articles/-/88243


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高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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