マッチョイズムとペテン議員を警戒せよ!
小林よしのりライジングVol.519
配信です!
今週号のタイトルは
「トランプのマッチョイズムに気をつけろ」
結局、アメリカ大統領選挙はトランプの圧勝返り咲きという結果になった。
これで少なくともアメリカの「分断」は避けられたと評価する向きもあるようだが、それにしても、なぜハリスはこんなにあっさり敗れ去ったのか?
それは、アメリカが「マッチョイズム」の国だからである!
女性大統領などもってのほかという無意識の感覚があるのだ。
それに対して日本は、もともとマッチョイズムの国ではない。
だから、歴史上も女性天皇は存在したし、次が女性天皇になっても当然いいのである。
ところが男系固執派は、それを全く理解していない。
それゆえに、復活したトランプのマッチョイズムには気をつけなければならない!
さらに、来年トランプが大統領に就任してからの世界や、日米関係の展望についても語る。
いま首相が石破茂というのは、日米関係にとっては最悪の事態だ!
泉美木蘭のトンデモ見聞録は
「“先延ばし”前提の《女性はいいけど女系はね》はいらない!」
先の衆院選では立憲民主党が大幅に議席数を増やし、前々回に落選していた者が何人も戻ってきた。
そのひとりが、津村啓介。
(といっても、小選挙区で落選して比例復活)
津村については、今の政界の中では特に皇位継承問題に関心があり、勉強もしているひとりだと評価して、国会復帰を歓迎する人もいるようだが、とんでもない!
津村の発言を詳しく見ていけば、その本音はまるわかり!
ただただ、女性天皇に関して理解しているようなポーズを取りながら、男系派の顔色もうかがって、自分が議員をやっている間はとにかく先送りしようという魂胆しかない!
立憲民主党に、こんな奴がいることが大問題だ!
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」
…アメリカ大統領選挙は「接戦」という予想を覆し、トランプが圧勝した。日本人のわしにはアメリカの大統領選など他人事で、トランプが勝とうがハリスが勝とうが、それで一喜一憂するつもりなど元からなかったのだが、とはいえこの結果はわしにとって、気がかりな問題を含んでいるのも事実である。
結局、今回も「ガラスの天井」が破られることはなく、アメリカ初の女性大統領誕生はまたも幻に終わった。この結果は、アメリカでは「マッチョ」でなければ権力を取れないという現状を表している。トランプ圧勝が日本にもたらす影響とは?これからの日米関係をどう考えるべきか?
※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」
…立憲民主党の津村啓介は、比例復活で当選した後も、やっぱりとことん男尊女卑を護持したくて、「愛子天皇実現」をわざわざ暗雲で覆うような姿勢ばかりとるつもりのようだ。
衆院選では、Xで「女系天皇は議論自体が時期尚早」と明言し、「女性はいいけど、女系はね」「愛子様が天皇になるのはいいけど、そのお子様に皇位継承権を認めるのはダメ!」の態度をはっきりと見せていた。「私の考えも(双系派と)遠い所にはない」「(女系天皇は)時期尚早」「任期4年で結論を出すべきでない」「2段階論」「匍匐前進」
……これらの言葉の裏にある彼の本心とは?
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」
…「女性の供託金を半額にしろ」という意見をどう思う?
未だに眞子さまと小室圭氏をバッシングしている奴らの心理とは?
映画『ジョーカー』のような「悪者」の描かれ方をどう思う?
漫画家・楳図かずお氏についての思い出は?
松本人志氏が訴訟を取り下げた件をどう捉えている?
『夫婦の絆』の漫画としてのジャンルって何?
「手取りを増やす」という言葉はショックだった?
…等々、よしりんの回答や如何に!?
【目次】
1. ゴーマニズム宣言・第548回
「トランプのマッチョイズムに気をつけろ」
2. しゃべらせてクリ!・第474回
「ぽっくん涙の謝罪会見! とにかく許してもら演歌~~の巻【後編】」
3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第343回
「“先延ばし”前提の《女性はいいけど女系はね》はいらない!」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 編集後記