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小林よしのり
2024.11.18 20:01日々の出来事

インド版アニメ『おぼっちゃまくん』の感想、第二弾です。

インド版アニメ『おぼっちゃまくん』がもっと送られ
てきているので、感想を記しておきます。

『補習教室』のお話
冒頭、沙麻代ちゃんにグイグイ迫る茶魔の目が異様に
大きくキラキラしているのが、可愛いくてオカシイ。
いねむりしながら、頭に「真面目」と書かれた鉢巻を
巻いて、グルグル眼鏡をつけているのが可笑しいし、
昴田先生に起こされて寝ぼけまなこの茶魔が可愛いし、
昴田先生の表情も迫力がある。
骸骨が出てくる地獄のような場所や、不穏な雰囲気の
教室も描かれ方がとても良い。
九太郎の顔や体の動き、そして声も、不気味で滑稽な
感じがとても上手くて感心する。
全く新しいキャラクターをよくこんなにうまく表現した
ものだ。
「インドネシア」が超かわいいな❤

『ジェラシッ子パーク/Bパート』のお話

漫画原作で、前後編にわたって描いた大作の後編だ。
前編に引き続き、キャラだけじゃなく、乗亀隊や背景
のジャングルもとても丁寧に描かれていて素晴らしい!
小花たちまでもが嫉妬して、美しい花や茶魔に向かって
種を飛ばす場面の表現も面白い。
恐竜姿になってしまった袋小路も最高で、登場シーン
も迫力あるしとても楽しい!
茶魔が恐竜になる場面、そして袋小路と戦う場面も
よく描けている。
最後、トレーラーの中から庶民に嫉妬しまくって
号泣する茶魔も可愛くて笑えた。

『開校100周年』のお話
茶魔、柿野くん、袋小路、貧ぼっちゃまたちの
キャラの個性が生きたストーリーで、それが
アニメーションでもよく表現されている。
悪いことを企むときの茶魔の表情や声が最高に良い!
手の動きもあくどい政治家みたいで面白い。
「いいかげんに深海魚」「いただきマッシュルーム」
「こんにチワワ」「お便器でしゅか」等々、茶魔語も
使われていて、その茶魔が全部可愛い。
茶魔語のセリフがインドでどう表現されているのか
わからないが、この茶魔語の言葉遊びの面白さもいずれ
伝わるようになると良いな。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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