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小林よしのり
2024.11.18 15:38日々の出来事

インド版アニメ『おぼっちゃまくん』の感想ですよーー!

カンヅメの間、インド版『おぼっちゃまくん』の色付き
アニメーションが続々と送られてきていた。
順次、感想を書いていきます。

「お父ちゃまはよーしゃなき人」アニメーション
茶魔の甘えた性格と、お父ちゃまの茶魔に対する
「よーしゃなく」厳しい?(甘すぎる)性格が、
面白可笑しくシュールに表現された話だ。
諦め癖のついた茶魔を鍛えるため、お父ちゃまから
次々と試練が課せられるのだが、茶魔の表情や声が
コロコロ変わって、見ていてとても楽しい。
頭にリボンを載せた「おかえリボン」、カマキリを
顔につけて走る茶魔、満腹の状態で走って疲れて
しまい、道路に横になってしまうポッコリ腹の茶魔が
可愛い。
大事な所を亀で隠した「いただきマッスル」は思わず
吹き出してしまった。
「老人大車輪隊」や、狭い道に挟まってしまった夫婦
の絵も面白い。

「ツンツン大作戦」アニメーション
茶魔が沙麻代ちゃんの気を引くために、わざと冷たく
する「ツンデレ作戦」に出るという話だ。
この回はアニマティクスの段階から、かなりキャラの
表情も描きこまれていたのだが、アニメーションに
なって、より背景も鮮やかに描かれて、さらに良く
なっている!
沙麻代ちゃんに無理やりツンツンしている時の茶魔の
表情と、家に帰って、辛くて泣いている茶魔の落差が
激しくて面白い。
教室で「お助け美女軍団」に囲まれている時の、
ほくそ笑んだ茶魔の顔もとても良いし、柿野・袋小路・
貧ぼっちゃまの三人が背後から感じられる負のオーラに
ゾッとする表現もめちゃ上手い!
柿野くんたちから沙麻代ちゃんの気持ちを聞いた茶魔が
号泣する時も、あんなに何パターンもの「号泣」の表情
を描き分けていて凄い!

「秘密を話すぶぁい」(最終テイク)

「小さな秋を見つけた」(最終テイク)
この2本は前回のアニメーションから微調整して
最終テイクまでいっているようだ。
問題ないので進めてもらって大丈夫だ。
しかしこの「小さな秋を見つけた」の巻、絵を
見ているだけでやけに笑えて、傑作だと思う。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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