政界までをも幅広く蝕む、男系男子固執のカルト思想を広げた超弩級戦犯の一人が麗澤大学教授の八木秀次ですが、産経新聞(夕刊フジ)のサイトに掲載された記事を読んだ所、これまで以上に「ドン引き」せざるを得ないような、異様な雰囲気の漂う文面となっています。
タイトルからして尋常ではない鼻息の荒さですが、内容は衆院選における自民の大敗について、石破首相・岸田前首相の批判をメインに構成されています。
しかし、表題にも現れているような「安倍崇拝」が暴走するあまり、八木はとんでもない事を口走り始めます。
本来は大した問題でもなかった「政治とカネ」の処理を誤って大きく育ててしまったこと。そして、自分たちの拙劣さを棚に上げて政権支持率が低い原因を、安倍氏や安倍派に求めて恨んでいたこと。
いやいやいや!明らかに派閥を潰されて「恨んで」いるのは八木の方で、憎しみのあまり裏金問題を「大した問題でもない」なんて稚拙すぎる感情論で語るのは、まがりなりにも大学教授の肩書きを持つ者として完全にアウトでしょう。
八木はかつて
新左翼的な価値観と結びついたら宗教はカルトになる(「日本を貶める人々」PHP研究所 2004年)
と書いていますが、現在の八木の言動は安倍晋三を神格化した妙なカルトを構築しようとしているようにしか見えません。
そもそも、八木秀次は以前から「安倍晋三>>>天皇」という価値観を明確にしてきた人間です。
例えば2013年に、当時の天皇・皇后両陛下(現在の上皇・上皇后陛下)がお誕生日のコメント内に憲法に関しての話題を少し入れただけで
「両陛下のご発言が、安倍内閣が進めようとしている憲法改正への懸念の表明のように国民に受け止められかねない」「宮内庁のマネジメントはどうなっているのか」(「正論」2014年4月号)
などと強く牽制しています。
天皇・皇后両陛下に対してですよ?
これ、私には「安倍さんがなさろうとしている事を、天皇ごときが邪魔するんじゃねえよ!」という言葉にしか見えません。
八木が最も早い段階で「Y染色体」の理屈を持ち出して来たのは、現在の皇族方やその子孫を排除し、自分がコントロールできる都合の良い「男系男子」にすげ替える道筋を作ろうとしたのでしょう。
「女性天皇は良いけど、女系天皇はね」なんて事を「保身のため」のつもりで掲げている政治家は、実際にはこうした「強力な反天皇カルト」の主張に同調してしまっているんですよ。
それをしっかり自覚し、「どうすべきか?」こそが、唯一の生き残れる可能性となるでしょう。