山口県に出向く用事があり、今日は急遽、となりの広島県まで足を伸ばして、平和記念資料館へ行ってきた。
11月のDOJO前後は、時間の余裕があるかわからないので、事前に行っておきたかった。
中学の修学旅行で訪れて以来だったので、ほとんどの展示品が入れ替わっていたけど、黒こげの弁当箱、三輪車、溶けた瓶や針の塊、人の影が焼き付いて残った石段などは、記憶のままだった。
じっくり展示を見て、肉筆の絵や文字を追い、犠牲になった人たちの顔写真を見ているうちに、本当に様々な感情が入り混じり、胸の中に、ぐらんぐらんと大波を揺らす黒い海が広がっていくようだった。
病院の医師が当時記した診療日誌には、患者の最期の様子が克明に記録されているとともに、力及ばず助けることができなかったという悔恨の情が書きつけられていて、何度も読み返さざるを得なかった。
中学生時代に来たときには、被曝者を模した蝋人形があったように記憶していたけど、
「実態とは程遠く、被曝者を軽視している」
という訴えがあったことから、撤去されたらしい。
一方、街中で乗ったタクシー運転手の男性は、
「あの人形を若い時に見て、トラウマになった。まるでお化け屋敷みたいで恐ろしいから、その後一度も行っていない」
と何度も言っていた。今年70歳になる人らしい。
資料館では、訪れている客のほとんどが外国人だったので驚いた。
日本人は、団体の修学旅行生が列を作っているほか、個人で見学に来ている姿もわずかに見かけたが、とにかく8〜9割が外国人。
いろんな国の人がいたようだけど、白人がすごく多かった。
聞いた話では、オバマが訪れて以降はアメリカ人が増えたらしい。
WEBでチケット予約して、平日の朝10時に入館。
建物の入口には行列もなく、余裕でスイスイ入れたものの、エスカレーターを上がってから、メインの展示室に向かうまでの通路が大渋滞していた。
体の大きな外国人たちに囲まれながら、展示室に到達するのに30分かかった。
人混みで待つのが苦手な人は、告知動画でコチャコさんが言っていたように、朝一番や夕方ラストの時間帯がよさそう。
11月2日(土曜)ゴー宣DOJO
『原爆の悲惨さはなぜ伝わらないのか?』
広島での開催、みなさん、ぜひ、参加してください。