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大須賀淳
2024.9.29 20:23その他ニュース

男系固執とワンドロップ・ルール

昨日に引き続き気分の悪いネタで恐縮ですが、Xで次のような発言を見かけました。


(もし仮に自分の兄弟や男の友人が、天皇となられた愛子さまと結婚したとしたら、祝福の上で、皇婿も敬うというポストへの返答で)

まじか。そこまで思えるなら立派だわ。
俺は絶対無理。貴方の兄弟や友人がもし皇室に入ることがあったら、その場で割腹自殺をする覚悟を今決めた。民間男子の穢らわしい血が神聖な皇室に1滴でも入る様ならもう終わりだ。気持ち悪い。

※太字は筆者


ポストの引用ではなくテキストなのは、下記の投稿をしたら元発言を削除したので(スクショもあるのですが)一応のお情けです(そんなんだったら最初から書くなよ!と思いますが)。

 

上のポスト中でも述べましたが、特に旧宮家系子孫の〝復帰〟(実際には、出生時から国民である人物に「皇族という身分を与える」こと)を喧伝する男系固執者は、門地による差別ワンドロップ・ルール(白人至上主義団体のKKKが「一滴でも黒人の血が入ってたら黒人とみなす」としているような、極度の差別的血統論)的な思想につながるという事に、SNS上の匿名アカウントから政治家に至るまで揃いも揃って鈍感すぎます(ワンドロップ・ルールに関しては、「ゴーマニズム宣言 2nd season 3巻」に収録の「第40宣言 血の一滴は差別である」も必読です)。

 

愛子天皇論2でも、第II部6章の「被差別部落という門地差別」で、「被差別部落出身の恋人との結婚を親族に反対され、思い詰めた恋人の自殺をきっかけに(男系固執論者を装いながら)天皇制廃止論者になった漢乃益荒子」というキャラクターを通して、血統主義に内在される危険な側面を描いています。

 

この話はフィクションですが、現実世界の皇統問題の議論の地下を流れる淀んだ暗渠のような、非常に重要なテーマと言えるでしょう。

 

皇位継承と血統は不可分の存在。「だからこそ」、天皇陛下も愛子さまも血統「のみ」に甘んじる事なく、自己の研鑽や国民との心の通じ合いに尽力されています。

 

上のポストでも述べた事を繰り返しますが、男系男子固執は、天皇制が差別を生むという理屈に説得力を与えてしまい、皇室滅亡への道筋を作りかねない極左思想です。

 

特に男系男子固執を唱える政治家は、この観点についてどう考えるのか。正面から議論される事を、強く望んでやみません。

 

おまけ

昨日記事にした嘘つきが、Xでこんな投稿をしていましたが(承認欲求満たしてやったので有り難く思い給え。名前出したのは、一読者である私だけどね。)

 

いったいこれらの作品から何を「読み取った」のか…もう、背筋が寒くなるホラーな事を考えるには、今日の気候では涼しすぎます。

大須賀淳

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