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小林よしのり
2024.9.25 15:45日々の出来事

インド版アニメ『おぼっちゃまくん』のムービーが7本も送られて来た

インド版アニメ『おぼっちゃまくん』のムービーが、
一挙に7本も送られてきて、今日は朝からチェック
してるのだが、ようやく終わった。

『御坊家で迷子』のお話 アニマティクス
まだかなりラフな段階だ。
だが、『おぼっちゃまくん』は基本が茶魔の表情だなと
いうことがよく分かる。
茶魔の表情をまず活き活きと描き込めば、楽しくなる
ようだ。
自分の家なのに迷子になった茶魔と、貧ぼっちゃまの
弟の赤ちゃんのやり取りが、可笑しくなりそうだ。
この回はお屋敷の豪華さやスケールのデカさが重要に
なるから、背景の絵にも期待している。

『恋するピエール』のお話 アニマティクス
これもまだラフの段階だが、今回は茶魔だけでなく、
ピエールや亀の描かれ方も重要になってくる。
ピエールが恋するメス亀に会って、顔が赤くなり、
頭から湯気が出て茶魔たちの周りを駆け回る姿が可愛い。
亀たちのカミュカミュ言う声も可愛いくて上手い。
琵琶湖の水をすべて抜く場面や、巨大ウナギが出てきて
戦う場面も、絵的に面白くなりそうだ。

『人面犬 Aパート』のお話 アニメーション
これは原作ありの作品だ。色がついてたらホッとする。
日本語じゃないからセリフはわからないが、人面犬が
次から次に出てきて、絵だけ見ていても愉快だし、
キャラたちの表情の描き方もとても上手い。
チワワになってしまった茶魔がめちゃ可愛いし、
チワワ茶魔とお父ちゃまのやり取りも面白い。
色も鮮やかだし、ドクターモオの声優も上手いし、
楽しい回になっている。

『メカ茶魔 パートB』アニマティクス
これも原作ありの作品で、メカ茶魔の後編だ。
前後編で描かれた、スケールのでかい話で我ながら
名作だと思っているから、アニメ化されるのがとても
楽しみだ。
愛の話でもあり、メカ茶魔と、お父ちゃまの表情も
重要になってくる。
まだラフの段階だが、絵の線にスピード感があって、
上手い!
メカ茶魔の表情がとてもよく描かれていて悲哀が
伝わってくる。
メカ茶魔の声優も、ロボットの感じと、感情が芽生えて
いる様子を上手く表現している。
最後は泣けてきてしまった。
これは感動的な作品になりそうだ。

『アイススケート』のお話 アニマティクス
この話はかなり単純でナンセンスな展開が続くので、
キャラの愉快さが描ければいいのだろう。
まだラフの段階だが、茶魔がツノでクルクル回る姿や、
ツノが丸くなってしまい、すべてを“丸く”しないと
気が済まなくなってしまった後の展開も、茶魔のツノを
めぐる変化が愉快に描かれている。

『地球最後の日』アニマティクス
絵がかなりラフだが、茶魔の表情や声は相変わらず
可愛くなりそうだ。
「地球最後の日」というスケールのデカイ話かと思えば、
茶魔がひたすら沙麻代ちゃんに「いいなけつ」をしようと
悪戦苦闘する、というギャップが面白い回だ。
茶魔が沙麻代ちゃんに「いいなけつ」しようとする度に、
沙麻代ちゃんに避けられて失敗し、あの手この手で何度も
挑戦する茶魔がめちゃ可愛いし楽しい。
終盤、逆に沙麻代ちゃんから「いいなけつ」しようすると、
怖がって後ずさりして逃げる茶魔も愛らしい。

『真のおぼっちゃま対決』アニメーション
これは原作ありの作品。
「暑さを征服」するために対決する話だが、冒頭、茶魔が
股間に亀だけを着けて登場するシーンが最高に笑える。
一見、亀しか着けてないように見えるのに、超シースルー
のタキシードを着ていて、それがとても上手く描けている。
その姿で街を歩いて、周りから「裸だ」と馬鹿にされ、
警察にまで注意され、ガックリと膝を折って泣き出す
茶魔が可愛い。
袋小路と茶魔が着ぐるみを着てやせ我慢対決をしていく
場面も、やたら絵的に面白いし、爆笑した。
公園でカップルを見ている茶魔たちに、♡マークがどんどん
飛んでくるのが最高に笑える。
笑いどころをインド側もよくつかんで、しっかり笑える
ように描いてくれてるから、本当にありがたい。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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