非婚化・少子化に関するこちらの記事を読んでいて、
その中の
先日は、東京都が独自のマッチングアプリを開発していることが発表されました。このアプリはAIが価値観診断テストをもとに相性のいい相手を紹介するシステムです。
という記述がとても気になりました。
それは、東京都が作っている事でも、AIを使う事でもなく、マッチングにおいて「価値観」に重点を置いている所。
ここでの「価値観」がどんな項目を包括しているのかは不明ですが、現時点での価値観が合うかどうかをシビアに詰めればつめるほど、ちょっとのズレも許しにくくなり、余計に結婚のハードルが上がるような気がするんです。
結婚でも交際でも、それまで自分が持っていたのとは全く違う物の見方や習慣などに出会うと、それに刺激・影響されて自分の方が変化して行く事も非常に楽しく、むしろそう思える相手こそが「相性が良い」のではないかというのが、私の感覚です。
ただでさえ、あらゆる情報に溺れながら生活している現代において、「正解」を選ぶ事に対して慎重になればなる程、幸福感は低下し、同時に状況の変化に対して「脆く」なるんですよね。
もうずっと、書店の棚には(それこそ結婚から、受験、就職、財テク、マイホーム、健康、老後まで)人生のあらゆる事柄について「失敗しないためのマニュアル本」が溢れていますが、その内容の半分でも合ってたら、皆こんなに苦労している社会状況になっていないはずです。
正解が無いのは大前提で、その上で「選んで」いくタフさと楽天さを持っているのが「大人」という事なのかもしれません。