どんなに完璧でリアルで緻密な論理を展開しても、
人々は崩壊を選ぶ。
幸運にも直感的に人々が正しく論理を選んだとしても、
ほんの一部の権力者が因習を選んで砦を築けば、
人々は手も足も出ないで、従ってしまう。
それが民主主義だ。
因習の共同体を構築した権力と戦うためには、
奇抜だが、実行可能な戦法がいる。
その戦法を発案する者、共に戦う戦士を率いる者、
資金を捻出する者、先頭に立って突撃できる度胸を
持つ者に、独裁がいやなら合体するしか、もはや
突破口は見いだせない。
20年に及ぶ敵のロビー活動を甘く見て、放置した
つけは因習の大要塞となって立ち塞がっている。
ここからの大逆転が1・2年で出来るとはもう思え
ない。だが奇跡を起こす最速の方法はある。
仲間うちのタコ壺の中の啓蒙はもう必要ない。
特定のターゲットにだけ響く啓蒙が必要なのだ。
それは敵意むき出しの戦法ではなく、全部抱きしめる
包容力の戦法だ。
民主主義が何の役にも立たないことを悟った地点から、
さらにしたたかな戦いに邁進するしかない。