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大須賀淳
2024.8.3 09:19その他ニュース

「逆エートス」と「消費アイテムとしての男系固執」

さて、まずはこちらのプレスリリースをごSHOW KNOW(爆笑してお見知りおき)ください!


竹田恒泰が株式会社前方後円墳を創業
株式会社前方後円墳(代表取締役 竹田恒泰、本社:東京都港区芝五丁目13番16号)は、古墳文化の忠実な再現を目指し、一般の方々に手頃な価格で古墳墓を提供することを目的として設立いたしました。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000146985.html


 

終活」にも色々な姿がありますが、自分の葬儀や墓に金と自己顕示を注ぐ消費行動もその一つ。「最高に格式が高い墓」というアイテムで自らの死をデコりたい人にとっては、魅力的なアイテムかもしれないですね。

 

もちろん、極めて私的な欲望を撒き散らすのも、国民であるからこそ保証された自由です。

 

さて、一方で上皇陛下はご在位当時、御陵や御喪儀を簡素化されるお考えを示され、それは宮内庁から文書として発表されています。

今後の御陵及び御喪儀のあり方についての天皇皇后両陛下のお気持ち

 

そして、退位の意向を示されたビデオメッセージの中でも、下記のようなお考えを述べられています。


天皇が健康を損ない,深刻な状態に立ち至った場合,これまでにも見られたように,社会が停滞し,国民の暮らしにも様々な影響が及ぶことが懸念されます。更にこれまでの皇室のしきたりとして,天皇の終焉に当たっては,重い殯の行事が連日ほぼ2ヶ月にわたって続き,その後喪儀に関連する行事が,1年間続きます。その様々な行事と,新時代に関わる諸行事が同時に進行することから,行事に関わる人々,とりわけ残される家族は,非常に厳しい状況下に置かれざるを得ません。こうした事態を避けることは出来ないものだろうかとの思いが,胸に去来することもあります。

https://www.kunaicho.go.jp/page/okotoba/detail/12


 

国民(大御宝)の負担や社会活動の停滞に思いをはせ、大御心として「先例を変える」よう努められる。まさに、国民との相思相愛、君民一体のエートスを体現されたお姿です。

 

一方、国民であれば、100%私的欲求だけのために「歴史っぽいアイテム」を濫用し、芯にある精神性と正反対の「逆エートス」を振りまくような愚行さえ行う自由があります。

 

ところで、この「TAKEDA印の前方後円墳」にとてもよく似た「アイテム」があるのにお気づきでしょうか?

 

それが、皇位継承における「男系男子固執」です。

 

それさえ唱えていえれば、「我こそは、多くの国民が理解していない女性・女系天皇の違いを理解し、いざとなれば皇族より皇位継承に詳しく、2600年の伝統を守る国士であるぞよ!」という優越幻想が、カラッポの自分を満たしてくれているような気になる麻薬級アイテム(しかも無料!)

 

前方後円墳はまだ失笑で済む一方、「フロントエンド商品」(集客のための安価・無料の商品)として大量にバラ撒かれた「男系男子固執」のイデオロギーは、日本の公を損ない、皇室の継続に危機をもたらす特定外来種のような存在になっています。

 

もう、踊らされるアホ大衆は仕方ないとして、男系男子固執の国会議員は「墓売りビジネスの片棒」を担ぐのに利用されていて、本当に良いんですかね?

大須賀淳

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