ゴー宣ジャーナリストブログの新企画
小林よしのりスペシャルインタビュー
『枯レルヤ』
第1回、もうお読みいただいたでしょうか!?
https://www.gosen-dojo.com/blog/47922/
それにしても、よしりん先生はいつから自分が「枯れる」ということを意識するようになったのでしょうか?
私の記憶の限りでは、『ゴー宣』において「才能の枯渇」について触れている最も古いものは、これです。
SPA!1993年4月14日号掲載なので、31年前、よしりん先生40歳前の時です!
この頃には既に「カス」になる日が「いつか来るのだ!!」と言っていたわけですが、その日は未だに来ていませんし、来る気配も感じません。
しかし、なぜよしりん先生が30代ですでに「枯れる」ことを意識していたかといえば、それは「4年で枯れる」と言われた苛酷なギャグ漫画の世界に生き、実際に多くの漫画家が若くして枯れ、消えていくのを目の当たりにしていたからであることは間違いないでしょう。
人生には「枯淡の境地」というものもあり、枯れることが即ち悪いことではないともいえるのですが、それは別の話として、ここではひとまず措きます。
「才能が枯れる」ということは、漫画家としての「死」をも意味します。
つまりよしりん先生は、常に「死」を意識して生きて来たといえるのではないでしょうか?
「死」を意識しないと「生」も輝かないということは、決まり文句としては言われるけれども、実際にそれが出来ている人がどれだけいるでしょう? 少なくとも、私は出来ていません。
いま、70歳を超えたよしりん先生が『枯レルヤ』というタイトルで自分語りを始めたことの意義は、ものすごく大きいです!
現代日本では誰も語れない、死生観・人生観の話にまで、軽やかに入り込んでいくんじゃないかという予感がものすごくしています!
そしてケロ坊さん、ちぇぶさん、みなぼんさんという絶好の聞き手は、よしりん先生も意識していなかった感覚まで引き出していくのではないかと期待が高まってます!
『枯レルヤ』、どうぞお楽しみに!!