ゴー宣DOJO

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泉美木蘭
2024.5.26 11:32

ゴー宣DOJO1日目、すごく面白かった。

昨日のゴー宣DOJOは、脇腹に文春砲の傷跡を抱えた倉持氏による「平等と嫉妬」のテーマからはじまり、人権、差別、吉原、慰安婦、資本の論理、梨本勝から昭和のプロレスへと議論がどんどん広がっていったところがとても面白かった。
週刊誌の売り上げは近年軒並み右肩下がりで、休刊のニュースも聞くようになる状況、その中でもぶっちぎりトップの発行部数である「週刊文春」も、15年前は76万部だったのが今では45万部程度にまで落ち込んでいる。
その中で、ますます「カネになるネタはなにか?」を追って、どこまでもゴシップを書き立てる雑誌は、「弱者の味方」をカタチだけ気取って、欧米由来の人権真理教とキャンセルカルチャーを先導している状況だ。
その危険性を指摘する言論人もマスコミも壊滅的な状況で、グローバリズム一色の企業は「世界標準」にポーズをとってしまい、忘れられている歴史、そもそも知られていない自国の歴史は、ますます「あってはならないもの」として抹消されていく方向に押し流されている。

ジャニーズ記者会見での東京新聞・望月記者のふるまいが、文化大革命の批判大会と同じだという話が心に残った。文化大革命のことは知っていても、「造反有理!」というのは知らなかったので、昨夜、動画を見てみたら、「ジャニーズに対してやったこと、まったくコレだな」と思い、ますます野蛮さが印象づいた。
人間の野蛮な危険さは、いろいろな作品に形を変えて表現され、伝えられてきているけど、きっかけがあればいつでも蘇り、その時にすぐ叩き潰して「みっともない、恥ずかしい」と思わせるような作用、それができる土壌がなければ、どこまでも肥大化していくのだと思う。

議論のあと、控室でいろいろと考えがめぐるうちに、ジャニーズに「悪さ」を演じきれる、ヒール役をやってのけられるふてぶてしい人がいれば、ということも改めて思った。
同じように糾弾されかけた宝塚は、たちまち消火されて、4月には新入生のキラキラ輝く笑顔や、合格するまでにどんな厳しい訓練に耐えてきた思いがあったのかなどが報道されていた。
宝塚の親会社は、鉄道や輸送、百貨店、阪神タイガース、甲子園球場など大阪一円を牛耳る巨大企業でもあり、もともとメディアに対して強い姿勢を見せてきたらしい。
権力、実力行使でもって封じ込めるもの、守られるものもあり、「ただしい」「まちがい」「せいぎ」「りせい」など言葉の小石を投げても戦っていることにならない現実がある。

そうなると、う~ん、「小林よしのり、週刊文春で連載開始」って、すごい企画案。

今日はこれからDOJO2日目、「女性活躍とはなにか?」。
気合入れてのぞみます。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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