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大須賀淳
2024.4.27 16:58その他ニュース

週刊誌の系統分類 その2

その1からの続き

1956年創刊の週刊新潮がヒットした事で、1959年に同じ文学系出版社の文藝春秋から週刊文春が発刊されたように、同じぐらいの時期から非新聞社系の出版社から様々な系統の週刊誌が登場する流れになりました。

 

主だった系統と特徴、代表的な誌名を挙げて行きます。

 

総合系

政治から芸能まで幅広い題材を扱い、表紙に大量の記事見出しを並べた「俗っぽい雰囲気」を持つ、現代の週刊誌のパブリック・イメージを確立した系統です。

週刊文春と同時期の1959年に創刊した講談社「週刊現代」、1969年創刊の小学館「週刊ポスト」といったように、最大手級の出版社の出版社からも刊行されています。

 

女性週刊誌

総合系の特徴を持ちつつ、芸能など女性読者に人気の高いネタを充実させて特化したもの。良くも悪くも、皇室関連の話題に一番熱心なのもこの系統です。主婦と生活社「週刊女性」、光文社「女性自身」、小学館「女性セブン」などが存在します。

 

カルチャー系

事件取材などの記事は少なく、 比較的軽めなテーマの特集やコラム、グラビアなどを中心とした構成で、ゴー宣のお膝元である扶桑社「SPA!」や、集英社「週刊プレイボーイ

 

実話誌

ゴシップやエロ、ヤクザ関連など、下世話方面に振り切ったシャンル。双葉社「週刊大衆」や日本ジャーナル出版「週刊実話」などのほか、徳間書店「アサヒ芸能」はもともと1946年に創刊されたタブロイド新聞だったものが、週刊誌ブームに乗って雑誌化したという経緯があります。

 

写真週刊誌

名前の通り、写真を大きく使ったビジュアル重視の構成で、ゴシップなどの決定的瞬間を撮るための過激な取材姿勢から、ビートたけしが講談社「FRIDAY」編集部に殴り込むといった事件なども引き起こしています。この系統でも、1950年代の週刊誌ブームと同じ新潮社の「FOCUS」が先行者的な存在に、よしりん先生の「夫婦の絆」が連載されている光文社「FLASH」もこのジャンルの一員です。

 

さて、週刊誌では週刊新潮に続いた週刊文春が成功を収めた文藝春秋も、実は「Emma」という写真週刊誌(創刊当初は月2回刊)を発行しましたが、わずか2年ほどで廃刊となっています。

 

次回は、昨今の週刊文春のスタンスと、短命だった写真週刊誌Emmaを並べて考察してみます。

大須賀淳

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