【ゴー宣欄外名言集 その37】
わしも含めて人はかならず他人の悪口を言っている。そしてその悪口はかならず他人の元へ届く。他人は「あのヤロ~~オレのことを、そんな風に言ってやがったか~~~」と怒って仲が悪くなる。その悪口を重大に取って憎悪し続ける人はプライドが高く、しかもコンプレックスが強い人だ。
人はみんな自分の評価にこだわるが、「評価」それ自体を求めるようになってはダメだ。本物の仕事は地味だ。地味で地味で忍耐で我慢だらけの孤独なものだ。自分から監獄に入る決意があってようやく人様から食っていってよろしいと許可が出るのだ。
(SAPIO1998.10.14)
これも、実に味わいの深い名言だと思いませんか?
これは「新しい歴史教科書をつくる会」の活動をしていた時に、誰が誰の悪口を言ったの言わないので、常に人間関係がギクシャクしていたことに対して書いたものなのですが、それに限らず、あらゆるケースに当てはまることだと思います。
「評価」自体を求めるようになっちゃったら、自分が属する「世間」に認められることしか考えなくなってしまいます。自称保守世間に入っちゃったら「男系男子」といえば「評価」が得られるのです。それで真実がねじ曲げられ、皇統の危機にまで至っているわけです。
「本物の仕事」に関する言葉も壮絶です。
本物のプロの仕事をしてきた人にしか書けない言葉です。
つい「評価」ばかりを求めそうになった時に、思い出したい言葉です。