『SPA!』4/2号の倉山満の記事、
皇室について書いているけど、相変わらずひどい。
思い込み、曲解、こじつけ、ミスリードが
てんこもりの、腐臭漂うネジ外れ弁当を
食べさせられている気分だ。
有識者会議の皇族数の確保プランのうち、
②旧皇族の男系男子孫を養子により皇族にする案、
倉山によると
旧皇族の男系男子孫が女性皇族と結婚して皇族になる案
なんだって。
どこにも婚姻なんて書いてないのに。
その後も「え?」と思うような曲解が続くのだけど、
それを「読めばわかると思うが」とか、
「余程の変わり者以外は理解できる話」
などと、わからないほうが悪いと言わんばかりに記す。
マウント取るのは自信のなさの裏返し。
こういうところが腐臭なの。お気の毒に。
また、小泉内閣での有識者会議で
女系天皇容認の報告書が出されたことにも
触れているが、何が言いたいのかサッパリわからない。
愛子殿下が成長されたあと、結婚・出産してもらわないと
皇室が途絶える。配偶者にふさわしい人は
旧皇族くらいしかいない(という論者の意見を紹介)。
ん? 以上? 終わり?
結婚相手が見つからないって言ってるの?
だから愛子天皇はダメだと言いたいの?
これは完全なるミスリードで、
読者を煙に巻いてごまかそうとしている。
小泉内閣での有識者会議の報告書は、
男系男子に限定していたのでは安定的な皇位継承は困難だと
結論づけている(この先、男子が誕生したとしても)。
倉山のような男系原理主義者は、まずこの報告書に
正面から論理的かつ説得力ある反論をしなければ
何を言っても負け犬の遠吠え(だから煙に巻くしかないのだけどね)。
後半は、立憲民主党の「安定的な皇位継承に関する
検討委員会」の論点整理をボロクソにこき下ろしている。
いわく、
「圧倒的に出来が悪い」
「論点整理と称する文書ではない」
「どうやったらこんな愚劣な文章を作成できるのか」
「法学部1年生がサークルで発表したレジュメ」
「どうしたらこのような低俗な議論ができるのか」
いやいや、皇族数の確保でお茶を濁した
令和3年の有識者会議の報告書に比べれば、
はるかにマシではないか。
色メガネの上にサングラスでもかけているのか。
頭のネジが外れて言語を正しく認知できないのか。
そしてここでも勝手な思い込みとミスリード。
女性宮家を求めるようだが、「配偶者と子供を
皇族とする案」と「しない案」の両論併記だ。
この党が決めないことを決めたことは、
決定的に大きい。
そもそも前提が間違っている。
令和3年の有識者会議報告書が「しない案」しか
出さなかったことに対し、立民の論点整理は
「皇族とする案も含めた検討が必要」だと言っているのだ。
ちゃんと文章を読め。
しかも、「しない案」が明確に否定されなかったことを
「決めないことを決めたことは大きい」などと喜んでいる。
大丈夫か。
倉山とて、「今から備えなければ」と
皇位継承問題が喫緊の課題であることを認めている。
ならば、「決めないことを決めた」など
あってはならないことではないか。
要するに先送りなのだから。
もし「決めないことを決めた」のなら、
それは政治家の不作為であり、怠慢だ。
自分の陣営の主張が不利だからといって、
諸手を挙げてそれを喜び、評価するなど、
不誠実極まりない。
皇室を語る資格などないと公言しているようなもの。
法学部1年生のレジュメ以下だということに
いい加減、気づきなさい。
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