みなさんこんにちは!(^^)
空自OBで児童福祉施設に再就職したDOJOサポーター、Kです。
ここ数年、いやもっと前からか・・・児童虐待のニュースを時折目にします。
私の職場は、身体的虐待はもちろん、ネグレクトと言われる精神的虐待から子供を守るため、児相(児童相談所)などを通して児童を受け入れる施設です。現在5歳児から高校生までの児童約30名が寝泊まりしています。虐待以外にも親が逮捕されたり、入院したりして育てられなくなった子供たちも受け入れています。
虐待を受けてきた児童は、初めのうちは何かあると職員に反抗的な態度(暴力、怒り、泣き叫ぶ、物を壊す、壁に頭を打ち付ける等)の問題行動をすることがよくあります。まぁ、大人という存在を信じていないし、憎んでいるのでしょうから当然の行動なのかもしれません。そんな児童も数か月すると別人のように落ち着いてきます。恐らく、ここは自分が安心して過ごせる場所だと気づくからだと思います。
私はこの職場に来てから約5年が過ぎました。日々勤務する中で、気づかされることが多くあります。
まず、子供の心、精神が成長、安定するためには血縁関係のあるなしよりも愛情を持った人間が接することのほうがよっぽど大切だということです。
肉体的な成長はとりあえず栄養のバランスが取れた食事を摂れば得られます。しかし、心の成長、安定を得るためにはどうしても自分が無条件に愛されているという自覚がなければならないようです。そして、ここが重要ですがその経験は出来るだけ幼少期であることも条件のようです。
うちの職場では中学生や高校生なども受け入れますが、なかなか問題行動が治りません。自我に目覚めてしまうと変わるのは難しいと実感しています。
また、トラブル時の個別対応の難しさも実感しています。
「〇〇くんと〇〇くんが殴り合いのケンカをしているよ!」などは日常茶飯事ですが、仲裁にこれがベストの対応という答えはありません。その時の児童の精神状態にもよります。そしてどう対応するか、誰が対応するかによって結果は変わってきます。
また、高校生クラスになると男性職員でも対応が難しくなり警察を呼ぶこともあります。
そんな、興奮しやすい子供たちのトラブルを少しでも防止するためなのでしょうが、どうしても私には理解できないことがあります。
それは毎日服用する藥の量です。ほぼ全ての児童が何らかの薬を服用しています。朝食後、昼食後、夕食後、就寝前など、少ない児童でも一日2回程度、多い児童では4回、それも一度に3粒~5粒、一番多い児童は数えると17粒ありました。
詳しくは調べていないのでなんとも言えませんが、おおざっぱに言えば眠くなり、頭がボーっとする作用がある藥が多いようです。
先日4歳児の女児を殺害した容疑で両親が逮捕されたニュース
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024021400419&g=soc
がありましたが、この殺害に使用された向精神薬「オランザピン」は、私には聞きなれた藥でうちの児童もよく服用しています。当然ですが医師の処方により服用しているので、死ぬようなことはないのでしょうが・・・。
それでも、本当にこれだけの藥が毎日必要なのかと疑問に思います。薬については、これから勉強していかなければと思います。
日々の勤務の中で気付きは、まだまだいろいろありますが今日はこの辺にして、また投稿していきたいと思います。
江戸時代から明治初期にかけて訪日した外国人が、日本を「子供の楽園」だと評したという話は多く伝わっているのですが、本当に今の日本人は、その日本人の子孫なのでしょうか? いったいいつから、なぜこんなことになってしまったのでしょうか? 考えなければならないことは多くありそうです。(時浦)