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小林よしのり
2024.3.1 07:34日々の出来事

『夫婦の絆』の原稿が上がったが、絵の出来栄えを自画自賛したい。

昨日深夜、『夫婦の絆』のペン入れが終了した。
締め切りに1日遅れて完成したが、絵は緊張感と
圧縮度が高く、ほれぼれするような出来栄えだった。
ストーリーのテンポが速く、その分、絵の熱量を
高めないと、説得力が薄れる。
手塚治虫の時代なら、絵はほとんど記号だった。
ストーリー展開の見事さと、さらに読者の創造力が
補っていたのだが、今はもうひたすら絵で説明し
尽くさないといけない時代になった。
だが『夫婦の絆』は間延びなんか許さず、せいぜい
2年くらいで連載を終えようという覚悟で始めた
から、その分、ストーリー展開と絵の密度・熱量を
極限まで高めなければならない。
これって単行本になったら、ものすごい熱量で、
一冊読み終わったら、燃え尽きてしまうかもしれない。
ガルシアマルケスを読んだ時もそんな読後感だった
ので、こういうマジックリアリズムな世界観を表現した
漫画があってもいいだろう。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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