朝日新聞が実施している『「象徴」って何だろう』のアンケートですが、あるタイミングで突然(天皇になれるのは)「男性に限った方がよい」という回答が不自然に急増しました。
サイト上で公開されている「みんなの意見」欄には投稿の日時が表示されているので、
この数字を抽出して分析してみたところ、男系男子固執論が「世論のノイズ」となる様がわかる、興味深い結果が出ました。
まずこちらは、1/12〜24の間の投稿数をグラフにしたものですが、大きな変化が生ずるポイントがいくつか存在します。
まず、投稿数がゼロから数件の期間が続いた後、SNSで共有される事で投稿が増え始めます。「愛子天皇への道」での紹介記事が出たのもこの時期(1/19の15:00)でした。
その翌日、1/19の15:00にゴーさんがブログを執筆した時点では「女性もなれるようにした方が良い」が圧倒的に多くなっています。
異変が生じるのが、その後にある極端に高い山(1/21)。実はこのタイミングで、男系男子固執を強固に主張するアカウントで拡散が始まり、頂点の部分は竹内久美子のポスト時間と呼応しています。さすがインフルエンサー!(笑)
状況はどんどんファナティックになり、拡散の中心となったアカウントでは「朝日のアンケートを食い破る」とか、表現が不穏当になってきて、
翌1/22は、扇動的なポストへの反応で投稿数が乱高下して、グラフの線もぐちゃぐちゃになります。
もうこの辺りでアンケート結果としては滅茶苦茶。まさに「アンケートを食い破る」ことが「成功」してしまっていますね。
さて、その一方、翌1/23になると投稿数が急に落ち着き始めます。それに伴い、両者のパーセンテージも、男性限定は急速に3割付近まで増えた後は、伸び率が明らかに減退しています。
これは、男性限定の意見は扇動に反応しやすく目立った現象(=ノイズ)を生むが、絶対数が少ないので、「炎上」が終わると如実に割合が減っていくと読み取れます。
一方「女性もなれるようにした方がよい」は「なんとなく愛子さま」な一般的感覚も含まれるので、(本音を言えば「残念ながら」)一気に燃え上がるような反応は作りにくいものの、着実に割合がキープされています。
これは一種の安心でもありつつ、残念ながら目立つのは「極端な反応」の方なんですよね。特に「選挙という非日常において反応してくれそう!」と、芯の部分でポリシーの薄い政治家にとって魅力的に映るのは。
ノイズを排した「常識的な、普通の国民の声」が反映されるには、選挙と同じく「より多くの人が意思を示す」事が大切になります。
こうした自体の影響か、アンケート期間は当初より短縮されて1/25の14:00までとなってしまいました。もちろんですが、まだ未投票の方は、ぜひこれを読まれているあなた自身の、一番納得できる形をぜひ回答してください!