『夫婦の絆』のコンテが上がった。
スタッフはすでに少しづつ上がって来るコンテの
ペン入れを開始していたが、わしも今日からペン入れだ。
コンテは集中力、粘着力、パワーの封じ込めであり、
1本描き終わると、消耗感がとてつもなく激しい。
一本コンテを描き終わるたびに、白髪が10本づつ増えて
いくような気がする。
最近の連載漫画は10年がかりになったりするが、
それじゃわしは人生が終わるから、2年で終わらせようと
始めた。
そのためには物語の凝縮連発で進めるしかなく、
キャラの濃ゆさも進行の速さに関わって来る。
果たして、破綻なく物語を完結できるか？
この一本の漫画作品でも、わしは大冒険しているのだが、
それを分かってくれる読者が果たして何人いるのか？
昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」（光文社）にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」（扶桑社）にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」（幻冬舎）にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。
