おはようございます。
ゴー宣ジャーナリスト水曜担当のしろくまです。
私たちの日常生活や仕事でも一定の工程、ルーティンがあります。その中に新しいことを取り入れるなど創意工夫と改善、その繰り返しをしてきています。
自然のものでも水や川は、一定に留まらず形を変えながら流れていきます。変わることは自然なことで、その逆に変わらないことは固定観念や先入観で「今までそうだったから」が変化の流れを止めてしまっています。
今でいうと皇統問題やマスコミの一方的な偏向報道にも現れています。
改善するには人が変える、誰かが行動することで現状や流れが変わるのだと思います。
今回、紹介するのは日本人に人気の画家クロード・モネ。有名なのは「睡蓮」など、優しそうな絵で当初はまわりからの批判など無縁な感じと思われそうですが、今までの伝統的な画風の流れを変えた画家の一人でもあります。
批評家たちを激怒させ、猛烈にバッシングを受けました。
「オペラ座の火事の後、新手の災難の登場だ。」「頭のおかしい連中が集まって、自分たちの作品を展示している。」「出鱈目に絵の具を塗りたくっている」など嘲笑されました。
《日の出》1872年クロード・モネ
今までは威厳のあるタイトルが常識だったところに「日の出」というタイトルで馬鹿にされ、有名な場所でもなく何処か分からない港で、今までの伝統的な画風ではなく正確な描き方でもない、酷評したのは批評家だけでなく、モネたちの展覧会は週刊誌からもバッシングされました。
現代から見れば、どこにでも見かけるような風景や人物など描くのは普通だと思われますが、当時はアカデミーで教えられた通りに神話や威厳のある王族や貴族などが題材で、型にはまった構成と伝統的な手法が称賛されていました。
時代と共に画家たちも徐々に「現実の世界」に目を向けるようになり、当時の伝統的な決まり事に抗議し、現実を無視し真実を犠牲にしていく事ではないと気付き、多くの画家たちが自分の「目に見える現実の世界」を探究し表現していきました。
後に「写真」の登場と日本の「浮世絵」によって今までの伝統的な画風の常識が覆り、写真では表現できない絵を、浮世絵の大胆な構成を取り入れ今までにない新しい表現をした印象派の画家たちは認められ勝利しました。
この事で今まで印象派たちを批判していた批評家たちは権威を失う羽目になり、二度と権威を回復することはありませんでした。
どのような問題に対しても「現実に目を向け、真実を見つける」そして変化することを恐れないことが重要だと思います。
次回は現代の若手アーティストから聞いた話なども含めて紹介していきます。
【トッキーコメント】
今、モネや印象派の絵を見て「絵画の伝統を破壊した!」などと言う人はどこにもいません。
でも当時は、これを「伝統破壊」としてバッシングした人々がいたのです。
あらゆる分野にも当てはまる、実に示唆に富んだ話です。
もちろん、皇統問題にも。