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大須賀淳
2023.11.3 20:24その他ニュース

東北さきどり、及び死生観に関する事など

私は東北・福島県の出身ですが、近年は「帰省」することも少なく、仙台開催の道場では「久々に東北新幹線に乗ることになるなー」と思っていました。

 

ところが、今週は叔父の訃報が届き(享年78)、私の家族4人揃って、予想外の形で自動車で往復約600kmの日帰り東北ドライブを挙行して参りました。

 

まずちょっと実用的(?)な情報から行くと、11月にして夏日のある気候のせいか紅葉の進みは遅い印象がありましたが、来週末の宮城県ではそこそこの紅葉を凌ぎやすい気候で楽しめるのでは?という感じでした。遠方から仙台道場にいらっしゃる皆さん、どうぞお楽しみに!

 

さて本題。今回旅立った叔父は医師だったのですが、3月に脳出血で倒れて一命を取り止めて以来、過度な延命や入院などを一切拒否し、最期の寸前まで自宅で過ごすという形で人生を全うしました。

 

実は、全くの偶然なのですが、6月のオドレら配信にも出演された萬田緑平先生の「家で死のう! ―緩和ケア医による「死に方」の教科書」という本をちょうど読んでいた所で

 

親族としての「私」的な感情としては、叔母(私の父の姉で、こちらが直接の血縁)の献身的な介護もあり、穏やかな良い旅立ち方をしたという安堵感がありました。

 

一方、倒れるまで現役であり続け、大病院の要職に就いた事もあった叔父は「がん検診」に力を注いでいた人物でもあったので、職業上のテーマ(「公」)と「自身の選択」の乖離に、戸惑いを感じたのも事実です。

 

担当の患者さんの中には、積極的な検査による「発見」で、強力な薬剤や「管」にまみれた医療行為を選択した方も少なくないと思いますが、一方でそれを推進していた医師はそれらを拒否して「自然に枯れる」事を選んだ

 

ややこしいなーややこしいなー人として。

 

もう叶わくなってから、その人に「聞いてみたいテーマ」が出てくるのは本当に皮肉ですね。

 

そういえば、今年6月のオドレら配信の後、「場外乱闘」後の最寄り駅トイレで小用を足していたら、先に帰られたはずの萬田先生が「隣の器」にやって来て、膀胱水を抜きながら「あ…お疲れさまです…!」と生理的な苦痛を緩和しながらのちょっと気まずいご挨拶を交わしたのですが(ネタを楽しみたい方は萬田先生の本を読んでね(笑))

 

そんな事があった数カ月後、少し遅くなりましたが初めて萬田先生の著書を通読している最中に、自分の親族の死をきっかけに、その本質的テーマと向き合うハメになってしまいました。

 

この文章は、自主的な言論統制を施してかなりの「情報」をボカした上で書いていますが、これで人生何度目かわからない、リアルと思想上のテーマが実に激しく交差し合う時期でした。
大須賀淳

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