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小林よしのり
2023.9.30 10:29芸能など

史上空前の冤罪事件の可能性がある。

痴漢冤罪はなぜ発生するのか?
被害者の証言を無条件に信用するからだ。
「この人、私のお尻触ってましたー」と女が言ったら、
「女が勇気を出して言ったんだ、恥ずかしかっただろう」
そう思って一気に女を全面的に信じてしまう時代があった。

だが女が勘違いしていたり、嘘を言ったりする場合がある
ということが分かった。
痴漢冤罪の誕生である。
痴漢冤罪だけじゃなく、殺人事件でも冤罪事件は度々
起こっている。

慰安婦問題のときも、ずいぶん過去のことなのに、一次史料や
二次史料に当たり、証言の検証を行ったら、続々と嘘が
見つかった。
女は嘘つかないとか、婆さんは嘘つかないとか、そんな思い込みは
馬鹿だと分かった。

ジャニーズ事件は、少年は嘘つかないではない。
「大人の男性の少年時代の記憶の証言は嘘つかない」である。
「ジャニー喜多川の少年愛」の風評・伝説が全ての根拠に
なっている。
だが、それがどの程度のものであったかは、過去の民事裁判の
結果くらいしか、判断材料がない。
ひょっとしたら、ジャニー喜多川の性的イタズラが、史上空前の
冤罪事件にでっち上げられた可能性もある。
誰も冷静に考えてはいないのだ。

自称被害者たちは、今度は性犯罪にも時効をなくせと言い出した。
刑事事件じゃないから、性犯罪じゃないはずだ。
ならば性的イタズラに時効なくせと言ってるのか?

死刑に時効がなくなったのは、つい最近のような気がするが、
性的イタズラも時効なしか?
当然、痴漢も時効なしだろう。
いっそ万引きも時効なし、立ち小便も時効なしにすればいいのだ。

 

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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