スポンサー企業が次々と契約を解消したり
契約更新しないことを表明したり、
ジャニーズ問題は人権という名のもとに
燎原の火のごとく「キャンセル」が広がっている。
この手のひら返し、、、
まるで戦後の黒塗り教科書ではないか!!!
★黒塗りの教科書はこちらのサイトで見ることができます。
玉川大学教育博物館
http://www.tamagawa.ac.jp/museum/archive/1998/091.html
東書文庫
http://www.tosho-bunko.jp/collection/collection05.html
札幌市平和バーチャル資料館
https://www.city.sapporo.jp/ncms/shimin/heiwa/tenji/kodomo_18/
今まで信じてきたもの、積極的かどうかは別として
受け入れてきたものを、何の検証も自己批判もなく
「なかったこと」にしようとする。
黒塗り(キャンセル)すれば一件落着か?
①自分たちが受け入れてきたのはなぜなのか。
②これまで受け入れられたのはなぜなのか。
③黒塗り(キャンセル)すれば「なかったこと」になるのか。
④黒塗り(キャンセル)すれば人権を重視したことになるのか。
⑤黒塗り(キャンセル)が企業としての免罪符になるのか。
⑥そもそもジャニーズは否定すべき「悪」なのか。
ならば・・・①に戻る。
こうした思考を一切無視して、はい黒塗り。
新しい時代の幕開けでっす♪
・・・これまで私は、教科書に黒塗りをさせた教師も
させられた生徒も、一体どういう気持ちだったんだろうと
思っていたけれど、
「ちゃんちゃらおかしいわ」と思っていた人は、
大人にも子供にもいただろうと確信する。
こーんな薄っぺらいやり方で、何が変わるの????
が、世の中は偽善と欺瞞に満ちている。
戦後日本は教科書を黒塗りしたことで
アメリカ様が教えてくれた民主主義を受け入れたことに
なっているし、私たち日本人の、一億総懺悔の
象徴的な出来事の一つにもなっている。
こういうとき、私はいつも山田風太郎の
『戦中派不戦日記』の一節を思い出す。
山田は敗戦直後に次のように綴っている。
「なぜか?」
日本人はこういう疑問を起すことが稀である。まして、
「なぜこうなったのか?」というその経過を分析し、
徹底的に探究し、そこから一法則を抽出することなど
全然思いつかない。考えて出来ないのではなく、
全然そういう考え方に頭脳を向けないのである。
一口にいえば、浅薄なのである。上すべりなのである。
いい加減なのである。
敗戦直後と現在の日本、いったい何が違うのだ?
私たちは、戦争から何を学んだというのだ?
キャンセルすれば「なかったこと」に。
あまりに浅薄で、上すべりで、いい加減だ。