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大須賀淳
2023.8.30 18:07その他ニュース

ポリコレぶりっ子は、メディアの「緩慢なる自殺」

本日のトッキーさんの記事「慰安婦問題を一切反省せずジャニーズ問題を追及する朝日新聞。」を読むと、あらためてメディアとしての劣化ぶりに頭が痛くなってしまいますが…実はその一方で、妙に納得できる部分もあります。

 

たびたび話題にされますが、朝日新聞社の(新聞を含む)メディア・コンテンツ事業は赤字で、会社の経営としては完全に不動産事業の収益によって成立している状態。現状が大変わかりやすくまとめられているこちらの記事は、皮肉めいたタイトルですが、実態として「その通り」なのが一層もの哀しいです。

 

法人としての社全体ではなく「朝日新聞」というメディア単体でみると、もはや破綻していると言っても過言ではない状態。質の劣化と経営状況の悪化、どちらがタマゴでどちらがニワトリなのか…おそらく両者の(マイナスの)相乗効果でしょうが、もう手遅れなのかもしれません。

 

こちらは、1996年に描かれたゴー宣の一コマですが(最近では単行本「慰安婦」に収録)

 

呉智英氏のニヒルな言に従えば、朝日新聞は結局「正義ぶりたい」読者のマウンティング欲を満たすための記事作りから抜けられず、皮肉なことに結果として「商売」としても破綻してしまった…というのが現状だと思います。

 

この「マウンティング欲という読者のニーズを満たすための記事作り」、ある意味「マーケティング」的には「正しい」んですが、それが「商売としての破綻」にもつながる皮肉

 

これは「ニーズ」というものの誤解から生まれやすい不幸なのかもしれません。

 

ニーズは(本能・生理的なものを除き)普遍的・自然に最初から存在するものではなく、突出した才能によって提示された「価値」の結果として「生まれる」もの。

 

ポリコレやキャンセルカルチャーは、まさにこの「突出」を潰してしまう存在です。

 

少なくとも、本日の天声人語の執筆者氏には、自らの言説が「緩慢なる自殺」であるという自覚はないのかもしれません。

大須賀淳

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