公論サポーター・メーリスから
ご意見紹介です!
こんにちは。ケロ坊です。
こんなネット記事がありました。
なぜ世界中で「ディズニー離れ」が起きているのか…会社の売り上げを90倍にしたプロ経営者が見落としたこと
https://news.livedoor.com/lite/article_detail/24875355/
ディズニーは今かなり苦境です。
この記事ではディズニー離れの原因は経営者の都合でやっているからとありますが、もっと具体的に言えばもちろんポリコレ路線をしていて作品が面白くなくてコケているからでしょう。
ポリコレでなぜつまらなくなるかといえば、クリエイターが考えた大元の面白さにガンガン横槍が入るから、あるいはクリエイター自身が自分の発想に枠を作っていることが考えられます。
自分で何か作ることを想像してみればわかると思いますが、面白いもの、人々の心に刺さるものを作ろうとした時に、「まず黒人を入れて、美人は容姿差別だからナシで、助けられる女性キャラはナシで」とか言われたらどうなるでしょう。
その改変によってキャラクターの動機が意味不明になったり、無理矢理辻褄を合わせていって作品として何が言いたいかわからなくなったりします。
(例えば、もののけ姫のサンが最終フェイスだったら、いろいろその後の展開が変わってきますよね笑)
とりあえず投資家や(最近の)経営者は、作品が面白いとはどういうことかをわかってないようで、
だから“政治的に正しい”なんて面白さを邪魔する要素を平然と入れようとするのでしょう。
それで業績が傾いちゃった、どうしよう・・・みたいな。
経営者視点ではそんな感じですが、現場的にも、ディズニーはアナ雪1の「かっこいい王子様」を拒絶したフェミニズム路線で大成功して、それを成功体験にしてしまったということがあります。
僕も1は好きですが、2は何が言いたんだろうという感想でした。
けどそもそもを言えば、その革新的だったアナ雪1を仕切っていたのは、ジョン・ラセターという、CG映画の草分けのトイストーリーを作ってピクサーの中心人物だった人です。そして彼は2017年にセクハラ問題でキャンセルされています。
昔小林先生もNHKのドキュメンタリーを見て、ディズニーの手法は凄いと書かれていますが、
https://www.gosen-dojo.com/blog/9885/
ここに「30人くらいの関係者が集合して議論している」とありますが、
それを仕切っていたのがジョン・ラセターです。
少なくともアニメーション部門においては、彼がトップにいたから、民主主義の理想のような形が実現できていたとも言えます。
彼がいなくなってからは議論しても収集がつかなくなって、それが作品のまとまりのなさ、つまらなさになったりしてるのだと推測します。
面白さというのは複合的なのでそれだけが原因ではないですが、ディズニーがポリコレで自滅していく一つの構図が見えます。
自分も当時はラセターは何らかの責任は負うのは当然と思いましたし、昔のメーリスにもそう書きましたが、
今はいくら反省して謝罪しても問答無用で辞めさせるまで行くのはキャンセルでしかないんだなと思います。
ディズニーにはポリコレ部門(ダイバーシティ部門というらしい)があり、そこには実写版リトルマーメイドの主演に黒人をキャスティングした人がいて、その人が6月に退社になったとネットニュースにありました(リトルマーメイド自体の完成度は高いとのこと)。
ですが、ディズニーはポリコレが面白さを阻害しているとはまだ認識していないか、もしくは意地になっているようで、こんなニュースもあります。
ディズニーの実写版「白雪姫」にオリジナル版監督の息子が苦言
https://eiga.com/news/20230827/8/
>実写映画化にあたりキャラクター設定を大きく変えたことが、
>銃規制や中絶、人種やLGBTQ(性的少数者)差別などの人権問題で保守派とリベラル派間の価値観が大きく対立し、
>過去に例を見ない“カルチャーウォー”へと発展しつつある現在のアメリカにおいて激しい議論を巻き起こしていた。
ディズニーは相変わらず白雪姫でも突っ走っているので、アメリカ人自体が割れているようです。
こういう過去の名作を改変することにはアメリカ人の女性も反発していて、「何でもかんでも強い女性像を押し付けないで」と言ってるとのこと。
近年ではアメリカ人とそれに乗っかる欧州の人は、日本のゲームにもやたらと口を出して圧力をかけてくるようになっており、
よく言われてるのが登場人物が白人ばかりで黒人がいないとか(ファイナルファンタジー16。ちなみに実際にゲームを進めると有色人種もいた)、
ヒロインを黒人にしろとか(ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム)ですが、
いつも思うのがこういう“差別をなくす”の話の時に、アジア人は完全に無視されます。
というか作ってるの日本人なんですが。
その日本人の、しかも民間人を80年前に人種差別意識から空襲と原爆で大虐殺しておいて、かつそれを今でも認めてないくせに、よく言いますねー。
とりあえずディズニーがまた心に響く作品を作れるようになれる未来はまだ遠そうです。
ポリコレを優先したら作品の面白さが死ぬ
という見本をディズニーがわざわざ
示してくれていると思えば面白いのですが、
ジャニーズ問題への対応に見られるように、
日本では欧米の考え方・やり方こそが正しいと
思い込んでいる人が一定数いるので、
わざわざディズニーの失敗例をマネしようと
する人が出て来やしないかと心配にもなります。