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笹幸恵
2023.8.25 15:48日々の出来事

『SPA!』編集部へのお願いごと。

一冊の雑誌を作るのに、大変な手間がかかります。
一人の筆者が書いたことも、編集して、校正して、
場合によっては校閲が入り、やっと誌面に載ります。
SPA!編集部も、日々そのような仕事に邁進されている
ことと思います。
いつも楽しく拝読しています。

が、こと倉山満の『言論ストロングスタイル』は
どうでしょうか。
皇統問題となると、途端に意味不明、支離滅裂、論理破綻。

皇位継承を男系男子に固執することは、
もちろん倉山の自由です。
言論の自由は、一般国民である以上、
尊重されなければなりません。
しかし、せめて読める文章を掲載していただきたい。
読んで理解できる文章を掲載していただきたい。

現在発売中の本記事は、文章のつながりや正確さに
疑問を感じるところがいくつかあります(これまでもそうでしたが)。
また、一般読者が「普通に」読めることが
雑誌の第一条件だと思います。
無駄に難解な文章は、誌面づくりとして
親切でも誠実でもありません。
それをフォローしてこその編集でしょう。
また妙な造語やこじつけ、悪意ある印象操作があれば、
それらは厳に慎まなければなりません。
ここのところを編集部がチェックしなければ、
そのへんのネットのコメントやつぶやきレベルと
同じレベルになってしまいます。

倉山の記事は、誰もが一読して理解する文章でしょうか。
編集部のどなたか、彼の主張や理屈を正確に理解し
伝えることのできる方はいらっしゃいますか?
それとも私の国語力不足でしょうか。
このあたりは、ぜひ他の読者の見解も伺ってみたいところです。

どんな主張でもいいのです。
議論の俎上にのせられるだけの、意味がわかる記事の
掲載をお願いします。
そうでなければ、ただの筆者の自己満足に
雑誌が加担しているだけとなってしまいます。
そんな雑誌を、読者は金を払って読むでしょうか。

普通に読んで理解できる文章の
掲載をお願いします。
笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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