参加された方のご感想にも「プロレス」といワードが頻繁に出ましたが、実はそれは大正解!今回のプロジェクトCK(←CK=「カレー・系子」の暗号:まー隊長命名)では、事前のSPA!広告の段階から、「プロレス的なビジュアルイメージ」がコンセプトとして示されていました。
そして、系子の稽古現場(笑)からは「ターミネーターの曲」というイメージが。曲のイメージでこう言われた場合、99%は「ダダンダンダダンッ」でおなじみ「ターミネーター2」のテーマなので(1は全然違う曲)今回もそう忖度しました(笑)
制作中、自分の中でつけていた仮の曲名は「ダダンダンダ男野系子」です(正式タイトル無いので、そのままこれに決定(笑))
ターミネーター2の音楽を手掛けた作曲家のブラッド・フィーデルは、早い時期からデジタル・シンセサイザーを駆使した映画音楽を追求していた一人なので、その方向のサウンドを意識しながら、因習チックな不気味さをイメージして曲を作りました。
突如現れる謎のYは「旧弊からの物体Y」(もちろん元ネタは「遊星からの物体X」)
「ワーイ」の音声は、コンピュータ合成による無機質さがピッタリはまりました。
ターミネーターでT-800が未来から送り込まれたように、系子は物体Yのパワーによって漫画(2次元)の世界から
3次元へと召喚されるのです!
ちなみに、映像の元絵はもちろん「愛子天皇論」単行本中の1コマですが、
セル時代の手法から「透過光」などと呼ばれる、こうしたにじんだ光の表現を行うと一気に「アニメっぽさ」が出て、元絵ともまた違った感じのテンションがあがります!
こんなんすると、ますます観たくなっちゃう!
映像が暗転した後に続く曲の高速部分は、オープニングの入場と同じで途中で終わっても良いようになっているのですが、会場のリアル男野系子さんは曲の時間目一杯までうろついて、笑いを誘っていましたね(笑)
作り手としては、こうした短時間かつ(言ってしまえば)「不要不急」なものに大きく注力するのが、まさに「祭り」の醍醐味の一つ。それは「花火師」などの感覚に近いかもしれません。