ここ数日、よしりん先生がブログや「小林よしのりライジング」内で
書いた、故ジャニー喜多川の性加害問題についての見解に対して、
よしりん先生のスタンスに失望。子供が好きだったんじゃないの?
薬害エイズ問題の時だって、自分の漫画を読んだ子供たちのために
立ち上がったじゃないか。性被害に遭ったのは子供ですよ
…といった反論をTwitterで見ました。
まず、よしりん先生は「人権意識」から、薬害エイズ被害者の
子供たちのために戦ったのではありません。
事務所を訪ねてきた子供たちを見るに見かねて、
「情」で動いたのです。
それから、「子供の味方じゃなかったのか!」と言いますが、
じゃあ、そもそも芸能界というヤクザな世界に子供を入れて
良いのか?という話になってしまいます。
今、問題になっている「ジャニーズの闇」なんて、随分昔から
言われていたことです。
私ですら、高校生の頃には、ジャニーズファンの友人から聞いて
知っていました。
そんな噂があるジャニーズ事務所に、子供を預けた親の責任は
ないのでしょうか?
告発した被害者が、「親も自分も知らなかった」と言っていますが、
正直、私は「本当かな??」と疑ってしまいますし、もし本当に
知らなかったのだとしたら、それはそれで芸能界に入る
(子供を預ける)ことの覚悟が足りないと思う。
自分だったら、大切な子供ならなおさら、預ける事務所が
本当に信用できるのか調べます。
さらに言えば、もし襲われそうになった、襲われたことが
苦痛でたまらないなら、直ぐにでも事務所を退所すべきです。
監禁されていたわけではないのだから、辞めるなんて
簡単なことです。
薬害エイズの子供は、まったく思いもよらずに、薬害エイズに
なってしまったのですよ。
そんな完全なる被害者である薬害エイズの子供たちと、
自ら芸能界入りを希望しジャニーズ事務所のオーディションを受け、
襲われた後も例の家に通い続けていた人を、被害者として同列に
扱うのは、まったく違うのではないですか?
薬害エイズの子供たちへの侮辱です。
それから、今回のジャニーズ問題を見ていて私が強く疑問を
抱いたのは、告発した被害者が、他人の性被害まで勝手に
暴露するのは絶対にダメでしょう!ということです。
今、売れている、成功しているタレントの名前を出せば話題性が
高まる、そう考えて利用しているとしか思えませんでした。
それって、あなたも性加害に乗っかってしまっているよ?
と思います。
それをやってしまった時点で、私はあの人を完全なる被害者だとは
思えなくなりました。
MeToo運動のきっかけにもなった、ハリウッドの大物プロデューサー
の性暴力・パワハラのように、日本の芸能界だって、ジャニーズだけ
じゃなく、きっと今までそういう問題は陰でたくさんあったのでしょう。
そういうことは、時代や社会の変化によって、今後は排除されていく
流れになるだろうなとは思いますが、だからといって、
過去を全否定していく「キャンセルカルチャー」は違うでしょと
思いますし、今になって「正義」を振りかざして批判しまくっている
流れには違和感しかありません。