昨日書いた記事「解析「男系固執マニュアル」」は多くの方に反応、ご感想をいただきました!ありがとうございます!
なかでも、「皇室や日本がスゴい事を誇ってる自分」に心酔している様子を「アクセサリー根性」(自分を高くみせるために飾る道具にしている)と呼んだ部分に、何人かの方から着目していただいたのが、とても嬉しかったです。
また、世界のゴー宣ファンサイトの「ゴー宣道場ブログ感想」で、さとがえるさんが書いてくださった次の一文からは、自分の中でも色々と新たな気づきが生まれました。
>男系派の「アクセサリー根性」それは竹田氏の血統を誇るのと同じように感じました。
>自分の意識が肥大化し過ぎて、現実の自分には誇れるものがないと感じているからでしょうか。
>竹田氏はそこに商業的価値を感じている気がします。
確かに、竹田は出生時からたまたま家のタンスにあった「血統アクセサリー」を持ち出して、最大限に濫用し、数々のビジネス・世渡りに利用していますね。
竹田とは格がまったく違いますが、皇室で生まれた皇族の皆様も、生まれながらの血統アクセサリーをお持ちの方と言えます。
しかし、宝飾品はただ付けさえすれば、その人物を格上げしてくれるものではありません。特に価値ある宝飾品ほど、つける人自身も(宝飾品側が)選び、それがつりあっていてこそ、人々の憧れを集めることができるのです。
「愛子天皇論」3章でも表現されている、血統に甘んじず教養、品位を磨く陛下や愛子さまのお姿は、まさに「運命的にひきつぐ事になった、日本でもっとも高貴な血統アクセサリー」を汚すことなく、輝かせ、未来へとつなぐべく大きな努力を重ねられている姿に他なりません。
画像出典:愛子天皇論
一方、竹田恒泰の振る舞いは、祖父のタンスに入っていた血統アクセサリーを持ち出し、これみよがしに見せびらかしながら(しかも「大物」である祖父のさらに祖父の名前を喧伝しながら)社交に精を出しているようなものでしょう。
ただの田舎紳士的な振る舞いだけでも問題ですが、本日発売のSPA!に掲載されているゴー宣203章でも、架空のキャラ(笑)「女系乃夜叉吾」が批判されているように、「皇統の男系男子継承を守るためとの名目でLGBTを差別する」ことで、自らが威光としている天皇・皇室という存在を、少数者差別の元凶へと陥れかねない暴挙にまで出ています。
由緒のあるアクセサリーも、卑しい者が持つと、輝きを失うばかりか「呪いの石」にさえなってしまう。
短絡的な「ニッポンスゴイ」を保守アクセサリーとして自らを飾っている者達も、みっともないだけなら構いませんが、それが呪いの石となり日本を侵食しそうになっているのを見かけたら、食い止めに出ざるを得なくなると思います。
人は多かれ少なかれ「アクセサリー」をまとった存在ですが、それが少しでも人格とつながった確かなものになるよう、日々あらゆる堕落に塗れながらも努力は続けていきたい。それが「個の確立」にもつながると思っています。