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大須賀淳
2023.7.10 12:21その他ニュース

解析「男系固執マニュアル」

Twitterの論破祭りで男系固執の御仁とやり取りしていると、単なる意見の違い以上の「ズレ」を感じることがままあります。

 

そんな中、公論戦士および近い意見の方にやたら頻繁に反応してくる「大和まこと」氏のプロフィールに

 

このように記載があり、「テンプレ」の内容からズレの理由が見出せそうな気がしたので、サイトを閲覧してみました。

https://yamatomakoto.com/

 

まず「男系維持派の目的と、あるべき手段」という記事を見た所、「私たちの目的は何ですか?」という項の記載で盛大にズッコケ!

 

>当然「男系継承の維持」ですよね。

 

えええ?てっきり皇統問題に関する議論の目的は「安定した皇位継承の実現」だと思っていましたが、男系継承がそのための方策ではなく「目的化」しているんですね…。

 

私は、現在と同じ知識・認識の下であれば、例えば今上陛下のお子様が男性だった場合でも「性別を問わない直系長子優先の継承」が最善だと考えています。あらゆる理由から、そうでなければ皇室は続かないとの結論に至ったからです。

 

おそらく、私と意見の近い方の大半は、問題の一番の要点は男系だ女系だという部分ではなく、皇位継承が危機的な状況にある事を理解され、それを避けなければというのがモチベーションになっていると思います。

 

大和氏は

 

>でも、「いつまで」ですか?

>「私たちの目の黒いうちは」でしょうか。
>違いますよね。
>「千代に八千代に」ですよね。

 

と続けますが、千代に八千代に続けたいもの自体がまず違うようです。いきなり、根本にして致命的なズレ

 

さらに下段では

 

>時には口汚い言葉を使いながら敵を論破したり、煽ったりすることではありません。
>そんな姿を見た「より多くの人」は、決して男系継承に賛同はしてくれないでしょう。

 

なるほど、議論の姿勢として、一見もっともなものに見えます。

しかし、氏の実際の発言を見ると、それが表面的で非常に空虚なものにしか思えません。

 

一例を挙げましょう。

 

>国民の心のつながりが絶たれるかもしれないが、
>男系の血は繋がりますけどねw

 

……。

 

国民と心を通わせ、共にある事に人生をかける天皇陛下や上皇陛下の想いを踏みにじる、天皇を血の器としか見ない逆賊である事を自白しています。

 

私のTwitterを見ていただけば、普段それほど強い言葉づかいをしないのがわかると思いますが、それでもさすがに強い怒りから下記のように返信しました。

 

この時の感情からすれば、これでもまだ大人しすぎたと思いますが、氏はきっと「ほら、下品な言葉づかいをして来た」と思っているでしょうね。

 

己がいかに、人心(この場合は私ではなく陛下)への想像力が欠けた品性下劣な事を言っているかに気づかず、一見して道徳的に見える言葉づかいを、自分を飾るための「アクセサリー」にしている(そのため、もはやドラゴンボールのフリーザ的な悪役セリフになっちゃってます)

 

実はこの「アクセサリー根性」とでも言うべきもの、男系男子固執の人物に非常によく見られます。「皇室や日本がスゴい事を誇ってる自分」に心酔しているんですね。

 

この感覚は、極めて幼稚な承認欲求(それをさらに「擬似的な優越感」に自己変換している)であり、その一方で社会・外的世界とも連綿とつながった「個」の存在は非常に希薄です。人格と一体になっておらず、惰性で作った標語ポスターみたいな道徳観

 

この傾向は「女系容認派との議論の仕方」というポストにも顕著です。

 

>議論を見ている第三者もどちらの言い分が正しいかを判断できません。

 

大和氏は、私以外の方とのやり取りを見ていても「読解力」に乏しいと感じることが多い人物ですが、庶民の知性も自分と同じかそれ以下だろうと(自分のレベルの低さに気付かず)バカにしているのでしょう。

 

さて、実は私はここまで、文中で「議論」という言葉をあまり使わずに書いて来ました。実はそれは、次の一文で彼がそもそも「議論」などする気がないのがわかったからです。

 

>彼らの主張に対し、安易に反論するのはNGです。

>私が最も有効だと思う攻め方は「質問する」です。

 

論破祭りに参加している人は、これすごくピンと来ませんか?

 

男系男子固執の人物には、自分の主張や論を明確に展開せず、尋問のような言葉を繰り返すだけで、まったく会話が成立しない者が少なくありません。

 

納得ですよね。議論ではなく、ただ空転させて、あわよくばマウントを取ろうというのが目的なのですから。

 

なので、彼らの実態は「論敵」ですらない、ただの妨害者なのです。

 

男系固執の人物は「世界に誇る万世一系の血統云々」などを仰々しく言う割には、明治天皇が布告し、敗戦からの復興にあたり昭和天皇も重んじた、国の在り方の基本精神とも言える「五箇条の御誓文」について語る人が、意外なほど少ないと感じています(なぜか教育勅語とかはよく見るのに)。

 

五箇条の一つ

 

広く会議を興し、万機公論に決すべし。

 

空転を謀って時間を浪費させようという者は、まさにこの精神に反した逆賊、国賊以外の何者でもないでしょう。

 

本当に国を思う者であると称するなら、堂々と信念に基づいた主張をすれば良い。彼らは姿勢全てが日本の恥です。

 

私もそうしていますが、無価値な者はなるべく放置し、宮さま詐欺の追求などより公のためになる方に注力するのが良いですね。

 

我々は引き続き、卑屈なノイズが完全にかき消されるレベルまで、常識の海の水位をあげるべく、あらゆる表現を進めて行きましょう!

大須賀淳

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