公論戦士の論破祭りは
留まるところを知りません！
東海支部のL.Kです。
ただしさんが文字起こししてくださった、倉山満と新田均の動画を見ました。
皇位継承問題とは何か 皇學館大学教授新田均 皇室史学者倉山満【救国シンクタンク】
https://www.youtube.com/watch?v=TURk39mR4do
（ただしさんの文字起こしは「愛子天皇への道」にアップされていますね。
いつも本当にありがとうございます。
https://aiko-sama.com/archives/28206）
まず、サムネイルの中央に『愛子天皇論』の表紙を表示した上、
「拝啓小林よしのり様
秋篠宮家に弓引くおつもりか！？」
とテキストを付けており、
一目で小林先生や『愛子天皇論』を意識していることが分かります。
ですが、本編中では秋篠宮家について何か語るわけでもなく、『愛子天皇論』を批判する場面もありません。
何でしょうこのチグハグ感は？
閲覧数稼ぎのために、無理やり小林先生と『愛子天皇論』をねじ込んだのでしょうか。
（実際、このチャンネルの最近の皇室関連動画の中では、飛び抜けて高い閲覧数を記録しています。倉山よ、小林先生に感謝しろよ。）
本編は、全体的に13年前の『新天皇論』、及びそれ以前の小林先生・高森先生の主張を蒸し返して、
粗を探そうと躍起になっている様子が伺えます。
継嗣令の第4条とか、大統譜の記述だとか、必死に男系が伝統だと強弁しているところを見ると、
両先生により、男系カルトイデオロギーが根本から突き崩され、混乱状態に陥っているのが分かります。
そんなことをいくら言っても意味がないんですけど。
シナ男系主義に長い間侵されてきたのだから、歴史上の書物に男系主義っぽい記述が見られるのは当然だし。
また、皇統問題が起こってから時間が経ち、間に上皇陛下のビデオメッセージもあったので、思想が変わるところが出てくるのも当然だし。
重要なのは、
どれだけ長く続いていても、男系主義が日本のオリジナルではないということ、
女系天皇が誕生しても、王朝交替など起こらないということ、
皇室の方々のご意向に沿うこと、
そして
これ以上、男系だけで皇室を維持していくことは不可能だということです。
小林先生はずっと皇室の弥栄に向かって動いているのに、倉山・新田は小林先生を叩いた気になっていれば満足のようです。
つくづく「公」の心が無い連中です。
動画で語っている論点について、2つ取り上げます。
1つ目は、
●天照大神はイザナギの男系女子である
●天照大神とスサノオとの誓約で生まれた五男神は、スサノオの子である
としていることです。
天照大神は、イザナギの男系女子だから尊ばれているのではありませんが？
五男神がスサノオの子だとすると、天照大神と歴代天皇のつながりがなくなっちゃいますが？
男系カルトにとっては、天皇の権威の源であるアマテラス信仰も、アマテラスと天皇とのつながりも、男系信仰を守るためならどうでもいいようです。
完全に天皇の正統性の否定です。
秋篠宮家どころか、皇室そのものに弓を引いています。
反体制左翼も真っ青な逆賊思想がここでも発揮されました。
2つ目は、神皇正統記に対する認識です。
新田は、神皇正統記が「傍系が正統になることもあるのだから、直系にこだわる必要など無い」
といったことをいっていますが、とんでもない無理解です。
神皇正統記は、天照大神の血筋を受け継ぐ者が、神意に沿い徳政を積むことで皇統が続いていくことを説いています。
一種の徳治主義の側面を持ち、ある意味で子孫の繁栄を人質に取り、皇位に立つ者に徳政を求めています。
そのような立場に立つ本書が、軽々しく傍系継承を認めるわけがないでしょう。
実際、悪政により一族が絶えた（としている）武烈天皇を継いだ、継体天皇の項目では、安易な傍系継承に釘を刺すかのように
「皇統に其人ましまさん時は、賢き諸王をはすとも、いかでか望みをなし給うべき。」
（天皇の直系の子孫がいる場合は、傍系の皇子・皇孫にどんなに賢明で皇位を継承するにふさわしい方があっても、決して皇位をのぞんではならない。）
と記しています。
天照大神の権威を貶め、安直に傍系継承を求める。
そして女性の血筋を貶め、憲法を無視し、国民を差別し、学問を放棄させて種馬扱いするなど、およそ徳政からかけ離れた策を弄する。
こんな連中が神皇正統記をタテに持論を展開するとは、冗談にも程があります。
最後は小林先生や師範方を挑発して動画を終えていますが、やはり師範方がわざわざ相手をする価値はありません。
新田キン氏にしても倉山マン氏にしても
仮にも学者を自称しているのなら、
上の批判に自分が知識も論理も
完全に負けているということが
わからないはずがないんですがねえ。
わからないんだったら、それは
「学者」ではなく「運動家」だと
判断するしかないわけですが。
