インド版『おぼっちゃまくん』のテレ朝トップと
シンエイ動画トップと打ち合わせしたが、やはり
一回52本で終わるつもりは毛頭なく、インド側も
何百本という本数を期待しているとのことなので、
どうしても大量生産のシステムを作り上げるしかない。
日本では人材不足で今後絶対不可能な製作システム
を日本とインドのタッグで確立する。
わしはやはり『おぼっちゃまくん』におけるギャグ
の作り方を完全伝授するまで脚本家を育てることを
目指す。
わしがいなくても脚本家が書き続けることができる
まで育てるしかなかろう。
『おぼっちゃまくん』の基本的な世界観と、貧富の
哲学を会得してくれれば、書けるはずだ。
プロットの段階でギャグの出る方向性を確認して、
さらに肉付けながら書き進める方法でやっていく。
わしは現在の日本の「家族アニメ」は限界が来ると
思っている。「家族像」がすでに古いのだ。
『おぼっちゃまくん』は御坊家の物語だが、移ろい
やすい家族像の物語ではない。
資本主義と人間愛の葛藤の物語なので、まだまだ
視野が長期的なスパンに及んでいる。
今のうちに『おぼっちゃまくん』の製作システムを
確立しておけば、わしの後の製作者の中に、さらに
天才が出てくるかもしれない。
彼に託すためのシステム構築である。