先生がとても感心していたL.Kさんの門下生メーリングリストの投稿をご紹介します。
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東海支部のL.Kです。
昨日の小林先生のブログ「キャラとして成立しない男系派のパープリンがいる。」を拝読しました。
男野系子ら三人には、思想の背景や性格に日本人っぽさを感じます。
男野の思想は、昭和の伝統的家族観に翻弄された影響がありますし、
暗玉、隙田は流されやすいところ、長いものに巻かれるところが、それぞれ世間の中の日本人にありがちな性格です。
架空の人物なのに、まるで本当にご近所に三人衆がいるのではないかという普遍性・親近感があります。
私は、特に暗玉がお気に入りです。
彼女は本心では愛子さまにときめいており、直系よしりんの論を受けてどちらが正しいのか強く揺れ動いています。
男野を気遣う友達思いなところも好きです。
自分の正直な気持ちよりも、世間の空気を優先してしまうところがもどかしいですが、優しさと個の弱さが隣り合わせなのも日本人らしい。
勇気を持って一歩踏み出して欲しい、と応援せずにはいられません。
また、男野、隙田も、男系固執の考えこそ変えないものの、
側室制度や、女性皇族の夫・子どもを国民のままとする案に否定的だといった常識的感覚がありますし、
直系よしりんの論を正しく理解できる知的誠実さがあります。
これらの日本人らしさと、最低限の常識、知的誠実さを読者と共有できるから、悪役であっても受け入れられ、楽しまれ、さらには感情移入もされるのではないでしょうか。
男系カルトの主張は、もとより詭弁・屁理屈ばかりですが、
件のパープリンに至っては、もはや男系固執の擁護ですらありません。
そしてそれは、例えば倉山の「600年離れた旧宮家子孫の皇室入りが先例違反というなら云々」といったものも同様です。
自分が勝手に決めた先例主義に自分で違反しておいて、こちらに逆ギレしているのだから呆れます。
完全に日本人としての美徳や常識・知的誠実さから外れています。
男系カルトを馬鹿にするのはそれはそれで楽しいのですがΨ(Φ∀Φ)Ψ、
『愛子天皇論』の読者は一般の人達だから、連中に対してそこまでの興味も無いと思われます。
なので、男系か直系かという本来の論点から逸脱した知性ゼロの難癖を取り上げても、あまりウケないような気がします。
改めて読み返してみると、色々な手法を用いてマンガとして成立させている様子が窺えます。
カルト言説を扱うご苦労が偲ばれます。
本当にありがとうございます。