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小林よしのり
2023.6.10 06:28日々の出来事

インド版アニメ『おぼっちゃまくん』の脚本家が集合。

昨日はテレ朝にインド版アニメ『おぼっちゃまくん』
の脚本家の顔合わせがあった。
10人くらいの脚本家が集ってくれて、そのうち
女性が6人くらい。
女性の方が多いというのが驚いた。
そもそもこの企画の統括者・プロデューサーが女性で、
相当な能力がある。

わしが作ったプロット3本を読みながら説明したのは、
「可笑しみ」を伝えるためだ。
「漫画作品」があれば、すべて伝わるのだが、脚本
には絵がないから、プロットの段階で、作品のテーマや
キャラの動きの「可笑しみ」を伝えておかねばならない。

漫画作品がないというのは大きな弱点で、茶魔の表情
の変化の可笑しさなどを伝えられない。
したがって、脚本を読んだ時点で、ここにこんな表情の
茶魔の顔を入れるとか、この茶魔語はこんな顔とデザイン
で表現するとか、他の登場人物の表情や動作など、
かなりたくさん、わしが絵を描いて説明しなければなら
ないだろう。

その一本の脚本の修正・加筆まで入れたものを、今後は
一週間後に欲しいと言うのだから、相当に苛酷な要求だ。
だが、漫画作品がない以上、そのわしの作業がなければ、
腹から笑える作品は作れないと思う。

もちろん、脚本だけ読んで、茶魔や他のキャラや設定の
「可笑しみ」をまざまざと想像できるように書いて
くれる人がいれば、わしは驚くだろうし、大喜びする。
果たして、脚本で笑わせてくれる人が出てくるだろうか?
10人の脚本家の諸君、インドの4億の子供たちを全員、
『おぼっちゃまくん』のファンにしよう。
さらに世界の子供たちも、虜にしてしまおう!

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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