昨日はテレ朝にインド版アニメ『おぼっちゃまくん』
の脚本家の顔合わせがあった。
10人くらいの脚本家が集ってくれて、そのうち
女性が6人くらい。
女性の方が多いというのが驚いた。
そもそもこの企画の統括者・プロデューサーが女性で、
相当な能力がある。
わしが作ったプロット3本を読みながら説明したのは、
「可笑しみ」を伝えるためだ。
「漫画作品」があれば、すべて伝わるのだが、脚本
には絵がないから、プロットの段階で、作品のテーマや
キャラの動きの「可笑しみ」を伝えておかねばならない。
漫画作品がないというのは大きな弱点で、茶魔の表情
の変化の可笑しさなどを伝えられない。
したがって、脚本を読んだ時点で、ここにこんな表情の
茶魔の顔を入れるとか、この茶魔語はこんな顔とデザイン
で表現するとか、他の登場人物の表情や動作など、
かなりたくさん、わしが絵を描いて説明しなければなら
ないだろう。
その一本の脚本の修正・加筆まで入れたものを、今後は
一週間後に欲しいと言うのだから、相当に苛酷な要求だ。
だが、漫画作品がない以上、そのわしの作業がなければ、
腹から笑える作品は作れないと思う。
もちろん、脚本だけ読んで、茶魔や他のキャラや設定の
「可笑しみ」をまざまざと想像できるように書いて
くれる人がいれば、わしは驚くだろうし、大喜びする。
果たして、脚本で笑わせてくれる人が出てくるだろうか?
10人の脚本家の諸君、インドの4億の子供たちを全員、
『おぼっちゃまくん』のファンにしよう。
さらに世界の子供たちも、虜にしてしまおう!