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小林よしのり
2023.6.4 09:33日々の出来事

「AERA」という曖昧主義のリベラル気どりは存在意義がない

「AERA」が皇位継承問題の特集をやっている。

最新の古代史の学説を学んでもおらず、将来の皇室の
ことを合理的に考えてもいない、驚くべきことは、
憲法14条の「門地による差別」をいまだに知らない、
それでいて権威主義に引きずられた、まったく煮え
切らない屁のような言説ばかりだ。

憲法14条の「門地による差別」が全然考慮されていない
点を見ると、わしの「愛子天皇論」も読んではいない、
それは当然、朝日系が権威主義だからであるが、
里中満智子だったら政府のお墨付きだったから、権威を
認めているのだろう。

一応、朝日新聞系は「リベラル気どり」なのだが、臆病
だから、「女系も認めるしかないのだが」という建て前を
出しつつも、「混乱が起こるから」などと言いながら、
「結論は先送り」がいいという結論に持って行く。
本音は危機感ゼロの、毒にも薬にもならない特集だ。

こんな「リベラル気どりの曖昧主義」だから、「週刊朝日」
も消滅せざるを得なかったのだろう。
男系似非保守が単なるバッシングしか出来ない中にあって、
なぜリベラルが「曖昧ではないバランス感覚」を主張
できないのか?
脳が馬鹿だからとしか言いようがないが、せめてわしの
『愛子天皇論』くらい読んでみろ!

この「AERA」の特集なら「論破祭り」のお題にするのは
意義がある。
だが、曖昧なだけに、論破するのは難しいかもしれない。
ぜひ公論戦士たちは、これに挑戦してほしい。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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