タイトルは言わずとしれた、村上龍の小説「愛と幻想のファシズム」の捩り。
そういえば、高校の頃この本を読んでたら、村上龍とか知らない父親が、タイトルだけみて「息子が危険思想に走った」と誤解(かどうかは議論の余地アリ?)して、家庭内が色々と面倒なことになりました。
さて、そんな事を思い出したのも、よしりん先生の5/21のブログで不意に「わしズム」の名前が出てきたから。
「わしズム」2002年から、中断をはさんで2013年まで発行されていた、よしりん先生責任編集の雑誌です。毎週カレーせんべいさんの配信をやっている大阪の喫茶店「ヲワカ」に行くと、棚にずらっと並んでいて読めるようですよ。
その輝かしい創刊号は、2002年の春に発行。21年前か!
だけど、これを買った日の事はけっこう克明に覚えています。横浜西口の書店で購入し、喫茶店で一気読みした後に合コンいったんですよ。そこで出会った女性と後に色々と面倒な事に…ま、まあ独身の頃の話です!
しかし、21年もの時が経つと…
まったくもって、色々と面倒だなあ!
それにしても、掲載されている彼の随筆を読むと、皇位継承にY染色体なんて持ち出したり、統一協会系メディアと深い関係を持ったり、週刊誌に皇室のガセ情報を流すなんて所業をするとは信じられない端正な筆致。
彼は「変わってしまった」のか、それとも現在の体たらくが彼の本質だったのか。
自分は20年後、どのように生きているのか。恥の多い人生になるのか。野次が多くても何かを貫徹できているのか。
ところで、わしズム創刊号には他にもタイムリーなトピックがあって
先月からFlashで連載が始まった「夫婦の絆」の初作も、わしズムでの連載だったんですね。
「蜜子」(新)が「密子」など細かい違いはあるものの、開始時点でのプロットは共通する部分が多いです。しかし、私は声を大にして言いたい。
FLASH連載の令和版「夫婦の絆」の方が、あらゆる面で面白く、怖く、中毒性がある!
生意気な表現になってしまいますが、この20年の間で、小林よしのりというクリエイターの力が、単なる「熟練」という言い方を超えたレベルで超絶に進化しているのがわかります。
新旧の「夫婦の絆」は、「シン・小林よしのり」の覚醒を、最も如実に表す作品になると思います!
最後に。わしズム掲載の「ゴー宣」は「ゴーマニズム宣言EXTRA」として単行本になっており、私もほとんど単行本の方を繰り返し読んでいましたが、見比べてみて第1話のラストが書き換えられている事に気付きました。
わしズム掲載時の最後のページがこちら
単行本の方は、趣旨は似ていますが、単行本向けに整理された描き方になっているのですが、当初わしズムに載ったこの希望と熱意、突き抜ける開放感のあるページをみて、胸の奥から込み上げてくるようなものがありました。
愛子さまを皇太子に、そしてその先の日本に「信頼を再構築」するために、ゴー宣の遺伝子を受け継ぐ我々の手で、物理・精神の両面で「シン・わしズム」を築き上げていきましょう!