思想もジャーナリズムも崩壊した日本!
個人の力で戦うしかないぞ!
小林よしのりライジング Vol.468
配信です!
今週号のタイトルは
「『サザエさん』を〈伝統的家族〉と思い込むカルトな自称保守」
Vol.465「【こども家庭庁】への疑惑」
で指摘したが、「こども庁」でほぼ決まっていた名称を強引に「こども家庭庁」にしたのは、「伝統的家庭観」の重要性を説く自民党「保守派」に岸田首相が配慮したからだった。
しかし、「伝統的家族観」って、なんだ?
自民党保守派の岩盤支持層である自称保守知識人に言わせると、それは「サザエさん一家」らしい。
だが例によって、自称保守派はなーんにもモノを考えていない。
そもそも、「サザエさん」はフィクションである!
フィクションと現実は違う!
もちろんフィクションには現実の出来事や時代性が反映されるものだが、では『サザエさん』が「伝統的家族観」反映された作品なのかというと、これも全然違う!!
完全に思考停止して、適当なことを言いまくってカルト化していく、目も当てられない自称保守派の有様を、丁寧に明らかにして見せよう!
泉美木蘭のトンデモ見聞録は
「検証だけはしない朝日新聞、接種率と死者急増のグラフ掲載するも無視」
ついにというか、ようやくというか、新型コロナは「5類」になった。
これで新コロは「インフルエンザ並み」になった…のではなく、本当は最初っからインフルエンザ並みだったのだ!
これまで3年以上にわたったバカ騒ぎに対する検証がこれから始まるかというと、そんな動きは全然見えない。
大手マスコミはみんなこのバカ騒ぎを煽りまくった共犯者なのだから、自分の犯罪を自分で暴くなんてことは、やるわけがない。厚労省、医者、専門家らと一緒に、みんなでほっかむりを決め込もうとしている。
なかでも特に巨大で分厚いほっかむりをしはじめたのが朝日新聞だ。
5月6日の1面トップ記事では、ワクチン接種率急上昇の時期と累計死者数増加のカーブに明らかに相関関係が見られるグラフを掲載しておいて、その分析は一切せずにダンマリ!
絶対に逃がすな!ほっかむりをはぎ取れ!!
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」
…フィクションと史実・現実は別物である。ところがそんなことすらわからないほど、自称保守派の劣化は深刻なものになっている。
『ALWAYS 三丁目の夕日』が現実の昭和33年の東京を描いたものだと信じ込み、「この理想的な社会を取り戻す!」と本気で思っていた安倍晋三。そんな安倍晋三を信奉する一派が、サザエさん一家こそが「伝統的家族」であり、これを現代に復活すべきと主張していたのである。
たかだか60年程度前の高度経済成長期のこともわからず、ありもしない「伝統」を「復活」させようと妄信・猛進していたのが、自称保守の連中だ。
繰り返すがフィクションと史実・現実は別物である!『サザエさん』が「伝統的家族」か否か、ここで詳しく分析してあげよう。
※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」
…5月8日(月曜)、コロナが正式に5類感染症になった。
散々煽ってきたマスコミは今、どのようなことを言っているのか?
むちゃくちゃさに仰天したのは、5月6日の朝日新聞の記事である。自分たちが煽ったコロナで、いかに死者が増えたかを強調するための見出しを打ち、読者を誤認させ、一方で「……ということは、ワクチンが効いていなかったのではないか?」という重要な疑問については、厚労省と一緒になって黙りこくって、見て見ぬふりをするという欺瞞に満ちた記事を書いているのだ!
やはり日本にジャーナリズムはない。それで良いのか!?
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」
…もし絵を描けなくなってしまったらスタッフに描かせるという選択肢はあるの?
SNS等で拡がる秋篠宮家に対する誹謗中傷をどう見ている?
某三流週刊誌の「今後、脱ぐことを期待できる女性芸能人」という記事にあの人の名前が!?
ロシア大統領府「クレムリン」への無人機によるとされる攻撃は、ロシアの自作自演?
ChatGPTを使用するならどんな質問をしたい?
…等々、よしりんの回答や如何に!?
【今週の目次】
1. ゴーマニズム宣言・第497回
「『サザエさん』を〈伝統的家族〉と思い込むカルトな自称保守」
2. しゃべらせてクリ!・第424回
「ぽっくん叫ぶ!みなしゃん、ついて来なしゃ~い!の巻【前編】」
3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第291回
「検証だけはしない朝日新聞、接種率と死者急増のグラフ掲載するも無視」
4. Q&Aコーナー
5. 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
6. 編集後記