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小林よしのり
2023.3.30 07:53日々の出来事

全体主義に勝てる者などいない

ホテルではもうマスクをつけろとは言われない。
ノーマスクで館内を歩いていて、何度もホテルマン
とすれ違うが、注意されない。
レストランが満席で困っていると、ノーマスクの
わしに、向こうから声をかけて来て、何かお困り
ですか?と尋ね、現在予約なしで入れるレストラン
を教えてくれる親切さだ。
政府が決めた方針通りにやっているだけだろう。

しかし、現在親切になったホテルマンたちは、
1カ月前まではマスク警察だった。
全体主義の担い手だった。

戦前と戦後で、学校の教師の態度がガラッと
変わったと言うが、日本人は全く変わっていない
と分かった。
権力者と専門家(かつては軍人)に、驚くほど
前のめりに従って、終戦となれば一夜にして
態度を変える。
だが、いまだに全体主義の後遺症を引きずって、
傷痍軍人のようにマスク(かつては包帯)を
外せない人々が出歩いている。

諸外国に比べたら、日本人が一番、後遺症が
多いようで、敗戦国なんだなぁと痛感する。
そんな敗戦国の萎えた心理を奮い立たせてくれた
のが大谷翔平(かつては力道山)だったのだろう。

歴史は繰り返している。
全体主義に勝てる者などいない。
密かに抵抗を続けるしかない。
コロナとは何だったか?
それを総括して描く日は、刻々と迫っている。

 

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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