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小林よしのり
2023.3.21 09:02日々の出来事

風化して教訓は残らず

イラク戦争開戦から20年とニュースで言っていた。
戦争の大義は嘘ででっちあげられた大量破壊兵器
だったが、そんなものはなかった。
そんなものはないと、わしは見破り、大義なき戦争
であり、しかもアメリカの占領は失敗するとまで
予言していたが、全て当たった。
だが、イラク戦争、ガンガンやるべしと言っていた
親米ポチ保守は、今も自分の非を認めず、反省して
いない。
事件から何を教訓として得るかという感覚がないのだ。

地下鉄サリン事件から28年経ったらしい。
統一協会騒動から30年経ったという。
何か変わったのかと言えば、同じ失敗を何度も繰り
返しているだけだから、教訓が導き出されない。

事件の頃に幼児だった子が、もう成人してそろそろ
子が生まれる頃かもしれない。
WBCの選手たちも20代ばかりだ。
事件そのものを知らない若者が多数派だろう。
風化するのはやむを得ないが、わしが得た教訓は
誰が引き継いでくれるのだろうか?

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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